みなさんこんにちは(‐^▽^‐)
ファイナンス稲門会事務局です
最近は暖かい日が増え、花粉症が心配になってくる季節になりましたね
今回は、2月19日に行われた第12回総会についてのレポートですφ(.. )
総会は、川田会長の挨拶に始まりました。
会長より活動報告、収支報告が行われ、承認されました。
また、新たに8名の運営委員が承認されました。
総会後には、当会運営委員で、エーザイ 執行役 Deputy CFOの柳良平氏が総会後の記念講演にて
「アベノミクスのガバナンス改革と企業価値」のテーマでご講演して下さいました。
柳氏は一橋大学の伊藤邦雄教授を座長とした経済産業省の企業報告研究会(伊藤レポート)の委員も務めておられ、今回は日本企業の企業価値向上に向けての課題と施策を提示いただきました。企業価値を高めるために必要な取り組みや意識として、ROEとコーポレートガバナンスの重要性を軸に講演されました。
講演の要旨は以下の通りです
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
まずコーポレートガバナンスの充実度とROEの高低との正の相関関係を示すデータを提示し、日本と欧米のROEを比較すると、日本のROEは近年上昇傾向にあるものの、依然として低いと主張する。ROEを売上高利益率、資本回転率、財務レバレッジの3つに分解し、それぞれを日米欧で比較したところ、資本回転率と財務レバレッジでは大きな差はないが、売上高利益率では差がある。
したがって、日本の低ROEは売上高利益率の低さに依るといえる。日本ではROEが低いことで、企業の将来的な価値創造に対する期待を表すPBRも低水準にある。株主価値創造の代理変数であるEquity SpreadはROE―株主資本コストと表せる。投資家サイドにヒアリングしたところ、日本企業の株主資本コストは8%前後であると見積もられている。したがって、ROEが8%以上であればEquity Spreadはプラスになる。
ここで、PBRとROEの相関を見ると、ROE8%を境界線とし、8%以下ではPBRは1.0近傍、対して8%以上ではPBRが右肩上がりとなり正の相関を示している。PBRが低いということは、企業が保有する現金を有効に活用することへの期待が低いために、現金及び企業価値が過小評価されていると考えられる。
先行研究によればコーポレートカバナンスの進み具合と現金の評価の高さには相関がある。コーポレートカバナンスを進展させ、株主資本コストを上回る投資の意思決定を積極的に進めることが企業評価を向上させることに寄与すると言えよう。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
講演後には活発な質疑応答が行われました
講演に続き、隣のホールにて交流会が行われました。
会のはじめに、運営委員の清水喜彦氏よりご挨拶がありました。
高野真氏の乾杯の音頭で、交流会が始まりました
今回は新入会員が多く参加し、会員同士で知り合う良いきっかけになったと思います
途中、参加された運営委員や新任のワーキンググループ副代表幹事のご紹介がありました
最後に、全員で校歌斉唱ののち、
ワーキンググループ副代表幹事の峯口文治氏のエールで会を締めくくりました。
総勢73名にご参加頂きました。
ありがとうございました
今後ともファイナンス稲門会をよろしくお願いいたします