捨て犬の十戒
5年前、ショコラがやってきてすぐの頃、彼女は全てが怖くて固まり、
部屋の片隅にうずくまって震えているような、哀しいオーラ一杯のお婆さんでした。
恐る恐るかあさんを見上げる大きな瞳からは、今にも涙がこぼれ落ちそうでした。
公園に行っても、
公園に居る知らない人たち、散歩自体が、とても怖かったのです。
おにいちゃんにいつもすがって、くっついていました。
5年後の今、彼女は甘えっこではありますが、
怖いものなしのお婆さんになって、元気に飛び跳ねています。
え、そこはおにいちゃんのソファよ、ですって?
いいの!
おにいちゃんのものは私のものなんだから。
おや、珍しく、それぞれ自分のベッドに寝ているのね。
いつもはショコラがお兄ちゃんのベッドにゆったりと、
フィリオは遠慮して、ショコラのベッドにピチピチに嵌まっているのにね。
今朝の子供達です。
おまけ:
前の三体はプロの作、後ろの大きな三体がとうさんの作品です。
真面目にコツコツ努力するので、身贔屓ですが、上達しました。
1. 僕を迎えてくれた時の事は決して忘れません。
暖かい家族の中で幸せでした。ご主人様との楽しい思いでは決して忘れません。
2. ご主人様が望んでいるようには振る舞えなかったかもしれません。
僕はあまり可愛らしくなかったかもしれません。
でも、ご主人様に喜んでもらいたくて、精一杯頑張ったことだけは本当です。
3. ご主人様がいなくなっても、きっと迎えに来てくれると思って待っています。
側にいられなくなった訳は良くわからないけど…
僕を嫌いになったからじゃないと自分に言い聞かせています。
4. 僕を産んでくれたお母さん、お父さんに、ありがとうって言いたい。
こうして楽しい思い出を宝物にできたのも、命を与えてくれたからです。
生きているから味わえたのです。ありがとう。
5. 今は、たくさんの仲間たちと一緒に暮らしています。でもみんな悲しそうです。
僕もなぜか寂しい、物足りない気持ちでいっぱいです。
6. 多くの仲間達は、連れていかれ二度と顔を見ることもない毎日です。
そのときの悲しそうな目を見たことがありますか。
7. 一部の仲間達は、たまに新しいご主人が連れて帰ります。
ご主人様が迎えに来てくれないなら、僕も新しいご主人様に連れて行かれるかもしれない。
優しいご主人様だったら嬉しいけど………
8. 僕にはご主人様を選ぶことはできません。
でも僕を迎えてくれるご主人様が、どこかにいるかもしれない。
もしそうなったら、今度はもっともっと気に入られるように頑張ります。
9. ご主人様、早く僕を迎えに来てください。
そして今度こそずっとそばに置いてください。それだけが僕の願いです。
10. ご主人様、これだけは覚えておいてください。
僕だって生きているということを。
心だってちゃんとあるということを。
天に召される最後の時まで、ご主人様に尽くしたいと思っていることを。
出典:『特定非営利活動法人 日本ヒューマン&ペット協会』
http://www.jhpa.net/pvn1.html
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。