老犬たちの現実
今朝の子供たちです。
【迷子になる、遺棄される……老犬たちの現実と、命の守り方】
《「『道ばたで犬がうずくまっている』 『衰弱した犬が道路をふらふら歩いている』 ……
そんな市民からの通報を受けて、行ってみたら老犬だった、というケースは、よくあります。
(中略) そのまま飼い主が見つからないということも多いです。
意図的に捨てたのか、いなくなったまま探していないのか……本当の事は調べようがありません。
でも、大切な家族であるなら、行方不明になったらすぐに捜索を始めるはずでは?」》
《「うちでは、迷子になっていて捕獲・収容する犬の、ほとんどが老犬です。
そのうち、身元を証明するもの(鑑札、注射済票、迷子札、マイクロチップなど)が着けられている子は
1割もいませんね。
(中略)現時点で、迷子になっている子を一刻も早く家に帰すのに、一番、役立つのは、
電話番号が入った迷子札だと私は思いますね。
電話番号がわかれば、その子を発見した人が直接、携帯で飼い主に連絡することができるからです」》
迷子や遺棄などで“所有者不明犬”“負傷犬”として捕獲され行政施設に収容された犬の数は
全国で年間3万5,212頭。その内、飼い主の元へ帰れた子は1万2,525頭。
飼い主からの持ち込み(飼育放棄)4,115頭とあわせた収容総数3万9,327頭の内、
8,711頭が殺処分されています。(2017年度環境省調べ)
“その子の命に最後まで責任を持つ覚悟“と“所有者明示“(迷子札や注射済票などの装着)、
また“もしも行方不明になったら即捜索を開始すること“によって、尊い命を守ることができます。
(鑑札や注射済票の装着は、法律(狂犬病予防法)によって飼い主に義務付けられています)
△上記《 》内の文 : 行政施設職員さんの言葉
▽写真 : 迷子になっていて捕獲・抑留された老犬
(いずれも拙著「老犬たちの涙~“いのち”と“こころ”を守る14の方法~」(KADOKAWA刊)より)