保護犬を世話して幸せな家へ 児童養護施設の子たちが明るく送り出す
師走の声を聞きますと、かあさんは重い腰を上げて年賀状の試し刷りをはじめ、お歳暮の手配をし、
クリスマスプレゼントに楽しく頭を悩まし、子供達や自分の美容院予約をし、買い物リストを作り・・・
などと特別な何かをするわけでもないのですが、気持ちだけ慌ただしくなります。
あーぁ、もう余すところ3週間かぁ、明日からはお掃除を始めなくっちゃ。
いいわね、あなたたちはいつものんびりで。
たまにはかあさんがその陽溜まりで昼寝をし、あなたたちがカーテンを洗うというのはどう?
さぁ、今日は良いお天気だから、お風呂に入れるよ!
えぇー、そんなご無体なぁ・・・
FBより、東京犬猫日和
さんの投稿記事を転載します。青字は転載です。
動物愛護センターに収容されている成犬に、家庭犬としてのトレーニングをして新しい家庭に送り出す――。沖縄県では、そのトレーニングを
児童養護施設や少年院にいる子どもたちに手伝ってもらうという ユニークな試みをしている。
2016年度に始まった「成犬譲渡促進事業」は、収容期限が切れた成犬の譲渡を促進し、
殺処分を減らそうというもの。
今年は少年院「沖縄女子学園」で1頭、児童養護施設「美さと児童園」で1頭の犬が訓練を受けた。
▷小学生2人が保護犬「ミク」をトレーニング
美さと児童園では、プログラムを「ハッピードッグプロジェクト」と名づけ、約2歳の雑種の雌犬ミクを訓練。
ミクは初音ミクのミクで、名付け親は小学6年生の男の子A君と、小学4年生の女の子Bさん。
2人はドッグトレーナーの平安山(へんざん)良孝さんの指導のもと、約5カ月間、
ミクとの週2回のトレーニングに励んだ。
とくに熱心だったのはA君で、犬を飼った経験はなかったが、本と犬が大好きで、
ふだんから犬に関する本を愛読していたそうだ。
彼はミクのトレーニングをするようになって大きく変わった、と担当職員の小原智世さんは話す。
それまでは慣れ親しんだ人としか会話できなかったのが、犬を介して知らない人とも話せるようになったという。
▷ リードを新しい家族へ
11月14日におこなわれた閉講式では、譲渡式もおこなわれた。
A君とBさんは手紙を読み上げ、自分たちの手でミクのリードを新しい家族に渡した。
大好きだった犬との別れ。式では淡々としていたA君は、帰りの車の中で大粒の涙を流して泣いたという。
式の前日、彼は小原さんにこう言ったそうだ。
「会えなくても、ミクが存在しているならいい」
なんらかの事情で自分の家族と暮らすことができず、児童養護施設で暮らす子どもたち。
その子たちにとって、ミクのような犬のトレーニングにかかわることにはどんな意味があったのだろう。
行き場のなかった一頭の犬の命を救い、幸せな家庭を見つけることに貢献したこと。
その経験がこれからの彼らの支えとなることを願ってやまない。
ヤフーニュース:
保護犬を世話して幸せな家へ 児童養護施設の子たちが明るく送り出す
sippo(朝日新聞社)
アメリカでは、刑務所や更生施設で犬のトレーニングをプログラムにしている所があり、
受刑者にとっても、保護犬にとっても、大きな成果を上げていることが報告されています。
無条件に相手を愛する犬の存在は、相手の心を溶かすことに貢献します。
日本でも、このような試みがもっとなされることを期待します。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。