ショコラのこと
フィリオとショコラはとても仲良しです。
かあさんは、フィリオが優しい穏やかな犬ですから、ショコラは慕って寄り添いたいのだと思っていました。
でも、眠っているフィリオを、いつまでもじっと見守っているショコラの姿に、ふと思ったのです。
この自分の2倍の大きさの、先住犬で年上の老犬を、まさか彼女は我が子と重ねているのではないだろうかと。
彼女の囚われていた繁殖場は、かなり劣悪なところだったのではないかと思います。
彼女は声帯をつぶされていますが、わざわざ病院で麻酔をかけて声帯を切るブリーダーはいません。
大概は押さえつけて割りばしで突き刺すのだと、聞いたことがあります。
ショコラは怖がりですから、痛いこと怖いことがあるたび泣き叫んだでしょうから、
そんなやかましい子は声をつぶされてしまいます。
水を飲む習慣すらなく、ご飯の食べ方も知りませんでした。
そんな哀しい環境で、彼女はぎりぎりまで赤ちゃんを産まされていました。
我が家に来てすぐ、避妊手術をしようとしましたが、産んだばかりで出来なかったのでしたから。
哀しい十年の間に、彼女はどれだけの数の赤ちゃんを産み、どれだけ取り上げられてきたことでしょう。
彼女はその赤ちゃんたちのことを、覚えているのでしょうか?
もう忘れることが出来たでしょうか?
彼女が寄り添っているのは、本当は誰でしょうか?
(お兄ちゃんが眠っている間、じっと見守っているショコラ。
写真は、昨日の拙ブログより)
さて、今日の子供達です。
そとは降ったり止んだり、梅雨明けが待たれます。
愛こそ全て
写真は
Westies United - Murphy and Dakota's Page
よりお借りしました。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。