飼い主による放棄
愛読書 「犬はあなたをこう見ている」 最新の動物行動学でわかる犬の心理・ジョン・ブラッドショー著 に、
こんな興味深い実験が書いてありました。
7~9歳の雑種の犬8頭は、生後8週間からずっとそれぞれ兄弟でペアになって、犬舎で暮らしていましたが、
いずれも人間によく慣れており、一人の世話係がずっと面倒を見てきたので、
その人物は一般の家庭における「飼い主」の立場でした。
各ペアを4時間別々に離しても、残された片割れは行動にほとんど変わりがなかったけれど、
犬達を一緒に知らない犬舎に移すと、彼等は動揺して、ストレスホルモンの量が50%増加しました。
彼等2頭の絆だけでは、テリトリーを離れた不安を払拭できなかったけれど、
世話係が傍に来ると、ストレスホルモン・コルチゾールの量が正常値近くに落ち着いたのでした。
これらの犬は生まれてからずっと一緒に暮らしてきたにもかかわらず、
兄弟より世話係につよい愛着を持っているかのように行動したのです。
又、彼等は慣れたテリトリーにいる安心感より、人間への愛着の方が強かったともいえます。
このように犬は飼い慣らしを通し、人間と犬の両方を社会的パートナーとして受け入れられる能力に加え、
いつでも新しい「家族」の結びつきを作れる、社会的柔軟性を持っています。
かあさんが申し上げたいのは、このように人間(飼い主)を深く愛する犬が、
突然見知らぬ場所に捨てられた時のショックは、如何程のものか、ということです。
犬を捨てることは、殺しても良いという意志ですから残酷な身勝手ですが、
むしろもっと残酷なのは、この一途で純粋な犬の愛情を裏切り、
ストレス(哀しみ、絶望、それでも待ち続ける心)のどん底に落とすことではないかと思うのです。
昨夜の子供達です。
ショコちゃん、いいなあ・・・と、ずりずり近づくフィリオ。
かくして、平和に夜は更けました。
写真は
Westies United - Murphy and Dakota's Page
よりお借りしました。
「弥生、スコットランドはエジンバラ発!」さんのブログよりご紹介します。
いつも転載させて頂きまして、ありがとうございます。青字は転載です。
カテゴリ:保健所の動物のこと
飼い主による放棄
https://scotyakko.exblog.jp/24793771/
あなたの犬は
愛情深い家族にアダプトされるとでも 思いましたか?
今一度、考えてください
そんなチャンスは、100に1つです
それでも、あなたは あなたの犬が、安楽死のリストに並ぶのを好ましく思いますか?
(英文を私なりに訳させて頂きました)
これは多分、合衆国での言葉です。
日本では、安楽死ではありません。
日本は今もなお、ガスによる集団、窒息死の強制です。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。