あるくにのおはなし
フィリオの隣にほんのわずかな空間があれば、
ぐりぐりとお尻をねじこんでも、ショコラはおにいちゃんの傍を確保します。
おにいちゃんは少々辟易していますが、優しい犬なので、忍の一字です。
フフフ♪
へぇーーえ↓
しーーっ
にいたん、寝んねしてるのよ、アタチが守るわ!
かあさん、静かにね。
かあさんは、仔犬工場に反対します。
ペットショップの生体販売に反対します。
FBより、
ある国のおはなし。
その国では、国がたくさんの犬と猫たちを殺していました。
その国では、仔犬や仔猫たちがショーケースの中で値札を付けられて売られていました。
可愛い仔犬や仔猫たちは飛ぶように売れていました。
でも、にんげんたちが可愛がる事を飽きた犬や猫たちや、きちんと手術してもらえずに増えすぎた犬や猫たちは
「センター」と云うコンクリートで囲まれた場所に詰め込まれ、
そして「センター」が一杯になると、押し出された犬や猫たちは殺されていました。
それを知った優しい人たちはみんなで「シェルター」と云う犬や猫たちの「おうち」を作って、
犬や猫たちの新しい家族を探してあげました。
そのうち優しい人たちのかつどうはテレビや新聞でも取り上げられるようになり、
多くの人たちがそのかつどうを応援するようになりました。
みんなは可哀想な犬や猫たちを助けたいと、みんなでお金を集めて、優しい人たちにあげました。
優しい人たちはそのお金で国中に「シェルター」をたくさん作って
「センター」ではもう犬や猫たちは殺される事がなくなりました。
みんなは「ゼロ」だ「ゼロ」だと、とても喜びました。
でも、相変わらずその国では仔犬や仔猫たちがショーケースの中で値札を付けられて売られ、
にんげんたちが可愛がる事を飽きた犬や猫たちや、
きちんと手術してもらえずに増えすぎた犬と猫たちがたくさんいました。
優しいひとたちは今日も休む暇もありません。
そして今日も段ボールに入れられた仔猫たちがおそとで泣いています。
そしてシェルターの中には、飼い主を待ち続ける犬たちがたくさんいます。
それでもみんなは「ゼロ」だ「ゼロ」だと叫んでいます。
ある国のおはなし。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。