「今日、人間を救った」
木彫りが趣味のとうさんですが、時々気分転換に、
孫の可愛いおもちゃや、かあさんのアクセサリーなども作ってくれます。
いろいろな動物のマグネットですが、フィリオとショコラの型のものもあります。
とうさん、どれがアタチ?
アメリカ・ワイオミングにあります犬保護団体「レスキュー・ミー・ドッグ」のトレナーさんが、
犬目線の素敵な詩を書かれました。
「I Rescued A Human Today」 ジェニー・アレン
「今日、人間を救った」
おそるおそる犬舎を覗きながら通路を歩いて来たその人と僕の目が合った。
途方にくれてるんだなってことはすぐにわかった。
そして、その人を助けてあげなくちゃいけないこともすぐにわかった。
僕は激しくなりすぎないように慎重に尻尾を振った。その人を怖がらせないように。
その人が僕の犬舎の前で立ち止まった時、僕はちょっと前に出て粗相が見えないようにさえぎった。
今日は散歩に出ていないことを知られたくなかったから。
シェルターの人たちはいつも忙しくて、たまにはそんな日もある。
だけどそのことでシェルターの人たちが悪く思われてしまうのはイヤなんだ。
犬舎のプレートに書かれた僕のプロフィールを読んだその人が、僕のことを哀れだと思いませんように。
僕はやってくる未来を楽しみに待っていて、誰かの役に立ちたいと思っているんだから。
その人はひざまずいて、僕に向かってチュッチュッと舌を鳴らした。
僕はその人をなぐさめようとして、犬舎のバーの隙間に肩をねじ込んで、顔の片側を押し付けた。
優しい指先が僕の首を撫でてくれた。
その人は心の底から仲間を求めてた。
その人の頬に涙が落ちた。
「大丈夫だよ。僕がいるから。」と伝えたくて、そっと前足を上げた。
犬舎の扉が開けられ、その人のキラキラした笑顔が見えて、僕は腕の中に飛び込んだ。
僕はいつでもこの人を守ることを約束する。
僕はいつでもこの人のそばにいると約束する。
僕はこの微笑みと瞳の輝きを絶やさないためなら何だってすると約束する。
この人が僕のいる通路を歩いて来てくれて、僕はラッキーだ。
この世界には幸せの待っている通路を歩いたことのない人がたくさんいる。
助けの必要な者はもっとたくさんいる。
僕は少なくともそのうちの一人を救った。
今日、僕は人間を救った。
元記事:
http://rescuemedog.org/dog-blog/i-rescued-a-human-today-by-janine-allen/
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今日もおいでくださいまして、ありがとうございました。