FIGLIO -母の遺産ー | フィリオとショコラのちいさなおうち

FIGLIO -母の遺産ー


FIGLIO -フィリオへの伝言実家の母が亡くなって1年5ヶ月になります。

肺炎で入院した病院で大腸癌が見つかり、肺炎は完治したのに、病院から帰れなくなってしまいました。

りんご大の巨大な癌は、動脈を巻き込んでいて手術はもう出来ず、余命6ヶ月と言われましたが、腸閉塞や破裂の危険はもっと時間がなく、もうどちらをみても救いのない宣告でした。

閉塞と破裂のリスク回避のため口からの摂取は出来ず、胸に中心静脈栄養のポンプを入れて、それから母は5ヶ月間を、静かに生きました。

穏やかな優しい人柄の母は、一度も苦痛や不満を言わず、ただ感謝と労りだけを口にしていましたので、私達三人姉妹も三交代で、凝縮した優しい時間を傍らに居りました。

除々に癌性昏睡に陥り、心配した破裂などの悲惨な事もおこらず、母は眠ったまま、なんの苦痛もなく天に召されました。

巨大癌を抱えながら安らかに逝けたのは、母が生前誰をも傷つけない生き方をして来たご褒美だと、私達姉妹は信じています。

FIGLIO -フィリオへの伝言
昨年の人間ドックで、私は大腸カメラの検査をし、ポリープを二つ取りました。

内一つは癌化の前の状態で、良いタイミングで取れてラッキーだったと評価して頂きました。

お母さん、お母さんが身をもって危険を教えてくれたから、私は未然に防ぐ事ができました。

今年も胃カメラと大腸カメラの予約を取りましたよ。

お母さんのお蔭で、私達三姉妹がもっているリスクを自覚出来、これからも管理していけます。


お母さんからの大いなる遺産を、感謝します。










   
                  FIGLIO -フィリオへの伝言
フィリオはいくつになってもママっ子で、私の留守中は、私が着替えていったジーンズの下で待っているのだそうです。
母さんがいなくなったら、フィリオはどうなるの?
この子の為に、私はどうしても彼より長生きしなくてはなりません。

実家のお墓は、静岡県掛川市にあります。
明後日、三姉妹で、母に会いに出かけます。

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