前回の「家の寿命の裏側にあるもの-3」では新設住宅と既存(中古)住宅の
取引量に焦点をあてて書いてみました。
今回は住まい手の意識について書いてみようと思います。
ちょっと前に「物質的な豊かさと精神的な豊かさ」というタイトルで
すごーく抽象的に、簡単に、自分の考えを書いてみました。
今回はもう少し掘り下げて。
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「住宅リテラシー」という言葉があります。
言葉の意味としては
「理想とする空間のイメージを明確にもっている」という感じ。
例えばファッションとか音楽って、
割と自分の好みがはっきりしてる人って多いと思うんです。
でも、空間ってなるとどうだろう。
ファッションとか音楽は多様化してるのに、
空間(とくに居住空間)はとても均質化されてると思うんです。
ライフスタイルは働き方も含めてこの10-20年間くらいですごく変わった。
だけど、空間はあんまり変化がない。
それって「住宅リテラシー」が低いから??
床暖房とかユニットバスとか食器洗浄機とか給湯器とか、
そういう「物質的」なものはどんどん進化してるけれど、
「精神的」なものはどうも進化していないように感じてしまう。
マンションとか建売りの戸建とかって、
誰が買うのかなんて決まってない状況で企画してるわけだから
どうしても「精神的」な部分は平均点を目指したものをつくらなければいけない。
でもね、本屋さんには建築やインテリアの本がたくさん並んでるし、
マックの何倍もお金出しておしゃれな空間のカフェでお茶する人が多いし、
日本人って結構「住宅リテラシー」って高いんじゃないかなとわたしは思ってます。
だから最近こんなにリノベーションが脚光を浴びてるんだと。
だけれども圧倒的な供給数を誇るデベロッパーやビルダーは
「物質的」な豊かさを追い求めていた時代の供給方法のままだから
空間の「精神的」な豊かさが置いてけぼりになってる。
で、「精神的」な豊かさを欠いた空間ってどうなるのか。
それって空間への愛着の欠如を招くと思うんですよね。
来週は「愛着の欠如」について。
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