ジャカルタのスーパーにも黒っぽい無精製の砂糖がいくつか売られています。
Gula Merah、Gula Jawa、Gula Aren、Gula Kelapa、Gula Tebuなどなど(Gulaは砂糖の意味です)。
違いを調べてみました。
まず、Gula Aren、Gula Kelapaはヤシ糖(パームシュガー)で、ヤシ科に属する木の樹液から作られた砂糖です。
Gula Arenはシュガーパーム(Aren)、Gula Kelapaはココヤシ(Kelapa)の木の樹液が原料です。
Gula Jawaはパームシュガーの別名。
歴史的に、植民地時代にインドネシアで最も多くの砂糖加工工場があった地域がジャワだったため、Gula Jawa(ジャワ砂糖)と呼ばれています。
他の地域では、ジャワ砂糖はGula Merah(赤砂糖)とも呼ばれます。
Gula Tebuはサトウキビ糖で、通常は精製された白い砂糖が多いです。
以上が基本なのですが、「Browm Sugar」として売られている製品は、原料は製品によってヤシだったり、サトウキビだったり、精製糖に色をつけているだけだったりと様々なようです。
Gula Aren、Gula Kelapaは、下の写真のように筒状で売られています。
Gula Arenの方が色が濃く、Gula Kelapaより脂肪分が少なく、味はより甘く感じられるそうです。
こちらは我が家で使用中のGura Aren。
形が筒状なのは、伝統的にインドネシアでは竹筒を使って砂糖を作っていたからと想像(今では工場生産だと思いますが)。
インドネシア料理にはパームシュガーがよく使われています。
インドネシア2大調味料の一つ、ケチャップ・マニスにもパームシュガーが使われています(ケチャップ・マニスの色はパームシュガーの色)。
料理以外でも、カフェではパームシュガー入りのコーヒーがよく見られます。