ジョグジャカルタ旅⑤ | ジャカルタごはん

ジャカルタごはん

2023年9月、ジャカルタに転居。
ジャカルタ生活の記録です。

ジョグジャ旅3日目、まずは宿で朝食です。

宿のおばあちゃんが作ってくれます。

グドゥッかナシゴレンかミーアヤムか選べ、私はグドゥッを頼みました。

グドゥッは前日の昼にいただいたので十分かとも思いましたが、もう一度試してみることに。

 

 
クレチェク、手羽元、卵付きでした。

お店のようにペースト状ではなくほどよく形が残っており、心なし、お店よりも美味しく感じました。

ジャックフルーツは筍のような食感です。

 

 
グァバのフレッシュジュースとスイカ、ジャワティーもついてフルチャージでした。

 

8時に宿を出発し、まずはプランバナン寺院群へ行きました。

ジョグジャの東約17kmの平地にあります。

 

 
プランバナン寺院群もボロブドゥール寺院遺跡群と同じ1991年に、ユネスコの世界遺産に登録されており、ボロブドゥール寺院遺跡群とともにジャワ建築の最高作の1つとされています。
上の写真は寺院群の中心となるプランバナン寺院(Candi Prambanan)で、インドネシアで最大のヒンドゥー教寺院です。
古マタラム王国サンジャヤ朝(8-10世紀初頭)の時代に建立されたとされており、シャイレーンドラ朝(8-9世紀)の時代に建立されたボロブドゥール寺院遺跡群とほぼ同時期に造られたというも興味深いです。
 
それぞれの寺院にはヒンドゥー教と仏教の要素が混ざっているのですが、サンジャヤ朝とシャイレーンドラ朝が姻戚関係にあった時期もあり、仏教とヒンドゥー教の王国が半ば共存していたことが影響しているのかもしれません。
プランバナン寺院群はその後、16世紀の大地震で多くが崩壊し、その存在はほとんど忘れ去られていましたが、再発見の後、19世紀には発掘が始まり、20世紀になると遺跡の修復作業が開始されました。
主要な塔は修復されていますが、そうでない部分は瓦礫の山のような状態で放置されたままになっています(これから修復?)。
 
プランバナン寺院群へは入場制限はなく、修学旅行と思しき学生の大群にも遭遇しました。
ガイドツアーもありますが、今回の旅行で唯一パンフレットのある観光施設で、パンフレットの説明を読みながら見学しました。
プランバナン寺院は同心に配列された3つの内苑から成り、かつては第一内苑に16の祠堂、第二内苑に224の祠堂がありました。
現在、第一内苑の16の祠堂は修復されていますが、第二内苑の堂は数えるほどしか修復されていません。
 
第一内苑の16の堂の中でも大きいものは、シヴァ(Siwa、中央)、ヴィシュヌ(Wisnu、北)、ブラフマー(Brahma、南)の三大神に捧げられたトリムルティ(三神一体)祠堂 (Candi Trimurti)と、それぞれ祠堂の前に建ち、神の乗り物とされる3つのヴァーハナ祠堂(Candi Wahana)の6基です。
先の写真は東側(正面)からの第一内苑の眺め、こちら↓は南側からの第一内苑の眺めです。
 

 
こちら↓は最大のシヴァ神の祠堂で、高さは47.6mあります。
 
 
上に登れます。
 
 
中には4つの房があり、東を向く中心房にはシヴァ神の立像がおさめられています。
 
 
レリーフも素敵です。
 
 
こちら↓はプランバナンのモチーフと言われている、生命の樹の左右にキナラとキナリと呼ばれる涅槃の創造物(人首鳥身)が配置された彫刻です。
 
 
こちら↓は北側からの第一内苑の眺めです。
手前の瓦礫の山は、第二内苑にあった224の祠堂の跡。
 
 
プランバナン寺院群の敷地内には、プランバナン寺院の北にルンブン寺院、ブーブラッ寺院、セウ寺院があり、セウ寺院までは1.5kmほど。
ミニバスも出ていましたが、歩いていきました。
 
ルンブン寺院、ブーブラッ寺院は祠堂一つの簡素な寺院でしたが(写真なしです)、セウ寺院↓は広大でした。
実は、プランバナン寺院以外はすべて仏教寺院で、セウ寺院には仏像が多数見られました。
 
 
修復が進んでおらず、瓦礫度が高いです。
こちらの方まで足を延ばしている観光客は少なかったのですが、こちらも味があってとても素敵でした。
 
現在インドネシアのヒンドゥー教徒の大半はバリ島に住んでいます(バリ島ではヒンドゥー教徒が9割を占める)。
ジャワ島で仏教と融合したヒンドゥー教の文化が繁栄するも、イスラム勢力に押されてバリ島に逃れたためです。
まだバリ島には行ったことがないのですが、こちらで現代のバリ・ヒンドゥーのルーツを見ることができました。