近日出版される、私のセカンドシングル、『理工系のAI英作文術 〜誰でも簡単に正確な英文が書ける〜』の第2章「AI自動翻訳の可能性」では、私が実際にAI自動翻訳を使っていて感じるその有用性について説明する。
第2章で述べる項目は以下の通り。
・理工系分野の英語に求められること
・日本人の英語にありがちなこと
・AI自動翻訳のどこがすごいのか
・冗長な英文も簡潔にしてしまう!?
・AI自動翻訳はすでに人間を超えている
・AI自動翻訳にも弱点がある
特に、理工系分野の論文や報告書では、できるだけ分かりやすい英文が求められる。理工系に限ったことではないかもしれないが、論文や報告書を読む人は英語が得意ではないかもしれない。何かの装置のマニュアルなどの意味を取り違えられると事故につながってしまうかもしれない。
しかし、残念ながら、日本人の書く英語は基本的に読みにくい。例えば、難解な単語やイディオムを好んで使ってしまったり、日本語に影響されて受動態や回りくどい言い回しがやたらと多くなったりしている。
そこで、理工系に求められる英文と日本人の英語の癖を踏まえ、私はAI自動翻訳を積極的に活用することをお勧めしたい。本性のメインは、AI自動翻訳の可能性ということでその凄さを紹介する。
AI自動翻訳は、どうやら、冗長な表現をあえて使うようなことはしないようになっているらしい。冗長な表現を使った英文(もちろん間違っていない英文)をAI自動翻訳に入力して日本語に直し、それを再度AI自動翻訳に入力すると、冗長な英文ではなく、シンプルな表現による英文が出力される。この章ではこのような例をいくつか示している。
また、当然のことであるが、AI自動翻訳はスペルミスなどといった間違いは絶対にしない。何よりも便利なのは、英語と勘違いしやすいカタカナ語もきちんと英語に訳してくれる。私たちは、会社員という意味でサラリーマンという言葉を使うが、”salary man”は基本的に通じない。そこで、サラリーマンをGoogle翻訳に英訳させると、office workerと出てくる。
しかし、AI自動翻訳にも弱点がある。「日本語では会社員をサラリーマンと呼ぶ。」これをAI自動翻訳に入力すると、“In Japanese, office workers are called office workers.“ AI自動翻訳を活用する際には、こういったことが起こることを念頭におかなければならない。