キャンピングカーで楽しい夏のキャンプを！
と楽しい計画を立てられておられる事と存じます。
その際に、炊飯器やポット、扇風機、ドライヤー、
テレビやCDプレイヤー等の
ご自宅で使用されている家電製品を使用できれば
使い勝手が断然良くなりますね。
でも、キャンピングカーに家電製品を接続しても
稼動出来ない事はご存知ですか？
それは、キャンピングカーのバッテリーから
供給される電流は直流の12Vであるため、
交流100Vの電気が必要な
家電製品はそのままでは動かないのです。
外から交流100Vの電源が確保できない場合
もしくは、発電機を搭載していない場合は、
交流100Vの家電製品は使えないのでしょうか？
そんなことはありません。
そんな時は、インバーターという装置を使用します。
インバーターは、キャンピングカーの直流12Vを
交流100Vに変換する大変役に立つ人気の装置です。
しかし、キャンピングカーでインバーターを使用する上で
いくつか気をつけなければならない点があります。
まずは、使用するインバーターの容量です。
インバーターは出力できる容量が個々に決まっています。
お使いになる予定の家電製品が、インバーターの容量より
大きい場合は使用できません。
さらに言えば、家電製品の使用容量より余裕が必要です。
理由は、
・起動時の瞬間的な電気需要に対応出来ない
・直流12Vから交流100Vへの変換時のロス
があるからです。
目安としては、キャンピングカーで使用する家電製品の
3割増しの容量のインバーターをご購入下さい。
容量以外では、インバーターから出力される波形にも注意が必要です。
インバーターは大きく分けると
「正弦波（サイン波）インバーター」と
「擬似正弦波（矩形波）インバーター」の2種類に分けられます。
正弦波（サイン波）インバーターは
家庭の電気と同じように、電流をプラスとマイナスで
きれいな波形で入れ替わり出力することが出来ます。
一方、擬似正弦波（矩形波）インバーターは、
プラスとマイナスは入れ替わりますが、
その電流の波形がなめらかな波形にはならず、
ギザギザのある階段のような波形となります。
擬似正弦波（矩形波）インバーターをご使用になると、
この出力波形が影響して
テレビ、ラジオ等で、ノイズが発生したり、
マイコン制御式の家電製品やパソコンなどでは、動作不良の原因となることがあります。
キャンピングカーで様々な家電製品を接続される方は、
値段は高くなりますが、快適な稼動状態を確保するために
「正弦波（サイン波）インバーター」の選択をお勧めします。
また、当然ながらインバーターを使用すると
サブバッテリーの消耗が激しくなるので、注意が必要です。
サブバッテリーについてはまた次回に詳しくお話したいと思います。
キャンピングカー インバーター