おもてなし・・・ | 我が家はいつも西海岸日和

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アメリカ西海岸から日本へ引っ越してきたハッピーカップル、いつアメリカに戻る?

皆さん、こんにちは。

Angelina & Tommy です。

いつもブログご訪問有り難うございます。

アメリカ西海岸は土曜日の夜です。

先週土曜日に行われたホストマザー(私が15歳の時にお世話になったアメリカ人家族)のお葬式に
参列出来なかったので、今日はお宅にお邪魔してホストファーザーにお花を届けてきました。

義理堅く優しい主人、ホストファーザーに一緒に逢いに行くよ!と言ってくれたので、往復3時間程掛かりますが
付いて来てもらいました。 主人の様な優しい人も世の中にはそんなに沢山いないと思っています・・・


ホストファーザーは現在97歳なそうです(先日のブログで98歳と書きました)。

奥さんは亡くなられたけれど、家を離れたくないので一人で暮らしています。
想い出が沢山詰まっているのでしょう・・・

午前中は家事をしてくださる女性、午後からは泊まりがけでまた別のお手伝いの方に来ていただいているそうです。

以前は大人しくてあまりおしゃべりしなかったホストファーザーですが、今回はずーっと色々な想い出話を話してくれました。


私がホームスティをしてその2年後にご夫婦は日本に来られました。

京都、東京、日光、そして私が住んでいた東北までも・・・
ご夫婦は自分の家にホームスティをさせて日本人学生に逢いに来てくれたのです。

わざわざ遠い東北地方にも来てくれた事は、私の事も大切に想ってくれているんだなあと嬉しさで一杯でした。

あの当時は東北新幹線が通っていなかったので、羽田から飛行機で来られました。

たしか私の街には2泊されたと思います。
昼間、父と私は近所の色々な観光名所を案内し、そして夜は家族全員で日本食や中華料理などのレストランにご招待しました。

いよいよアメリカへ帰国の日、本来ならばお昼前の飛行機で羽田へ向かい、その足で成田へ行きロサンゼルスへ
戻られる予定でした。

しかし、その日はあいにく台風で飛行機がキャンセルになってしまいました。

父は仕事を急遽全部キャンセルし、ご夫婦を特急列車で6時間程かけて上野駅まで送りました。

ご夫婦の話だと、列車を下りると父は上野駅でご夫婦をタクシー乗り場へ連れて行ったそうです。

”今夜、このご夫婦はロサンゼルス行きの飛行機に乗らなければなりませんので、どうか成田空港まで無事に送って頂けますか?”
と運転手さんにお願いして、料金をお支払いしたそうです。

父は翌日キャンセル出来ない仕事が入っていたために、上野駅でまた特急列車に乗り6時間かけて家にとんぼ返りしたのです。

ご夫婦を上野駅のタクシー乗り場に送りとどける為に・・・東北と上野駅を往復した父・・・


父の優しさは日本語が通じないご夫婦の心に響き、その後私に逢う度に今は亡き父への感謝の気持ちを繰り返して話してくれました。

その当時の私はまだ若過ぎて父がご夫婦のためにとってくれた行動への感謝は表せませんでしたが、今思うと父のご夫婦へのおもてなしは素晴らしかったと・・・心から尊敬しています。


アメリカと日本という遠い所に住んでいたご夫婦と私達家族

ご縁が有り、お世話になり、心と心が通じ合い・・・

国境を超えたお付き合いをさせていただけた事、言葉や文章では言い表せない程の感動です。

生きていると、こういう素晴らしい出逢いに遭遇するのですね。

沢山の楽しかった想い出をいつまでもいつまでも忘れないでいたいなあと思っています。

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[ 若かった頃のホストマザー、金髪のチャーミングな女性でした・・・ ]

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