(リブロさせていただきました。感謝)

 

 ベニーの千夜一夜コンサート日記第355夜

 2023.11.3(金)文化の日 17時

 ミューザ川崎

 ロイヤルコンセルトヘボウ来日公演

 

 指揮:ファビオ・ルイージ

 

 ビゼー: 交響曲第1番 ハ長調

 ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」

 (アンコール)

 チャイコフスキー:エウゲニ・オネーギン〜ポロネーズ

 

 1階席、センターのやや下手より、前方席で鑑賞)

 

 ・・・・・・・・・

 

 生涯で最初にクラシックのレコードを買った、

「新世界」

 

 私にとっては、重要な、そしてよく知っている曲。

 

 でも、今回、まるで違う曲、初めて聞くような

感動を覚えた。

 

 リブロさせていただいたブロガーさんも書かれている

けど、弦が、実に美しい。

 

 ずっと、うっとりして聴いていた。

 

 最高のコンサートだった。

 

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 この日の客層も、今までとずいぶん違った感じがした。

 

 やたらと、品のいい、上質な服装のお客さんが、

目立っていた。

 男性のジャケットにしても、ご婦人のそれにしても、

今までのミューザにないくらい、いわゆるお金持ちが

多く来ている感じ。

 

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 1階の前方席、音圧がすごいし、ま近で見られるので

臨場感が半端ない。

 

 この席、とても気に入った。

 

 ただ・・・・・・

 

 ミューザの1階席、男子トイレがあまりに小規模。

 大が1つ、小が4つしかない。

 

 休憩中、長蛇の列ができて、しかも、進行しない。

 

 どうも、ミューザは、初期の設計段階で無理をして

細部を手抜きしている気がしてならない。

 

 3.11の天井崩落もそう。

 

 ちょっと心配。

 

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 今、ちょうど、所属するアマオケで、ビオラ奏者

として新世界の第2楽章をやっている。

 

 なので、その部分は、ビオラばかり見ていた。

 

 (私はトップサイドに座ることが多いので、

トップサイドの女性が気になった。

 日本人風の方で、とても明るく、表情豊か。

見ていて、幸せになるような方だった)

 

 今回初めて気が付いて、びっくりしたこと。

 それは、後半部分で、各弦パート4人だけ弾く

指示のあるところ。

 

 私は、前の4人だけ弾くのだと理解していたが、

その部分で、1プルは休み、2.3プルの4人が弾き、

その間に1プル二人はミュートを付け、その後の

パートソロに備えるようだ。

 

 家に帰って、スコアを見たけど、確かに、その前

のにぎやかな部分は、ミュートを取る指示になっ

ていて、そのまま1プルが弾き続けると、

ミュートを脱着することができない。

 

 なるほど。

 

 そんなことも知らなかったのか。

 

 人生で、最も重要な交響曲なのに。

 

 我ながら、情けない。

 

 でも、そういうことが理解できて、

2重に素晴らしいコンサート体験だった。