ベニ―の千夜一夜コンサート日記 第228夜

 2019.5.17(金)18時半 オペラパレス
 
 新国立劇場 オペラ「ドン・ジョバンニ」
 
 プルミエなので、詳しくは書かないで・・・
 
 平日18時半の開演時間は、正直、厳しい。
 遅刻してしまい、途中入場。
 でも、それが面白かった。
 
 私の席は4階だったので、1階に待機し、1幕のある
時点で3階席後方で立ち見できるよう、誘導してもら
えることになった。
 
 他に数名いた遅刻客は、1階席だったらしい。
 おそらく、彼らは、1階席立ち見なのだと思う。
 
 19時半過ぎ、私だけ声をかけられ、エレベーター
に乗って3階へ行くよう説明され、一人だけ3階へ。
 
 降りると3階のレセプショニストの方が待機して
いて私を誘導してくれた。
 1幕の途中、仮面舞踏会へ場面転換するところで
さっと途中入場するわけだ。
 
 時間が来るとドアとドアの間のスペースに誘導され、
聞き耳を立てて、拍手が起きるのを待ち、拍手が起
こって、さっと誘導された。
 
 真っ暗な客席の中でも、客席内担当のレセプショニ
ストが待ち受けていて、私をさっと所定の場所に誘導。
 
 実に手際がいい。
 
 ドアとドアの中へ誘導してくれた方は、ドン・ジョ
バンニのこの部分を、相当聴き込んでるのかなぁ・・・
 そうでないと、拍手が起こる数分前に、徐々に客席
へ誘導していくタイミングが分からないはず。
 時間どうりの進行だとしても・・・
 
 すごいことだ。
 
 あらためて、関係者のみんなさんに感謝。
 
 いい気持ちで、3階席後方での立ち見も、結構楽しかった。

 
 休憩後は、自席である4階のL5番へ。
 もう、すっかりなじみの席だ。
 
 モーツァルトの音楽は、美しい。
 
 ところが、2幕の途中で、1階席上手よりから、
「バタン」という音がした。
 チラッと見ると、レセプショニストのライトが
光っている。
 しばらくすると、上手のドアが開いて誰かが退席。
 レセプショニストが後を追うように出て行った。
 そして、3分くらい後に、3名くらいで、一人を抱
えるようにして、そのドアから出ていくのが見えた。
 お客さんが体調を崩されたようだ。
 
 不測の事態で、大変だったと思う。
 
 真っ暗な中、緊急の事態の対応。
 ホントの頭が下がる。

 カーテンコールでは、演奏した方々だけでなく、
レセプショニストを始め、このオペラの裏方の
方々にも、感謝の思いで拍手をした。
 
 終演は21時50分
 
 この時間だと、夕飯をどうするか、悩む。
 
 終演後、近くの飲食店に向かうと、敷地内で、
私のような、ごく少数の、敷地を横切って行く
客の安全のために、一人の係員が、敷地内の
車が通る部分を誘導してくれていた。
 
 こんなところまで、それも、たった数名の
客のためにケアしてくれているんだ。
 
 すごいことだ。

 軽く夕飯を食べて、駐車場に戻ると、ちょうど
歌手たちの楽屋出のタイミングだった。
 
 
 (オッタ―ヴィオのファン・フランシスコ・ガテルかなぁ)
 
 
 (右から二人目が、ドンナ・アンナのマリゴーナ・ケルケジ?
  左の男性が、ドン・ジョバンニの二コラ・ウリヴィエーリ?)
 
 
 
 ピンボケだけど、写真を撮らせてもらって、
うれしい。
 
 満足して、駐車場料金の精算をする。
 
 ここでも、警備員の方が、丁寧にケアして
くれる。
 
 どこからどこまで・・・。

 すべての関係者に、感謝。