ベニ―の千夜一夜コンサート日記第165夜
2018.3.31(土)14時 ミューザ川崎
都響スペシャル
エリアフ・インバル指揮
シューベルト 交響曲第7番 未完成
チャイコフスキー 交響曲第6番 悲愴
大好きな、Pブロックほぼ正面最前列
インバルの思い出。
初めて実演を聴いたのは、45年前。
読響に客演、名曲全集での「未完成」だった。
それ以降、大好きだった若杉宏に次いで、インバルを
追いかけ続けた。
そのインバルの未完成。
感無量だ。
その流れで、悲愴を聴いて、思わず、涙ぐんでしまった。
悲愴もじっくりとPブロックで観察していると、いい曲だ。
やっぱり、名曲なんだろう。
特にインバルの指揮。
3楽章の終わり部分は、お見事。
ところで、その3楽章が終わると拍手が起きてしまった。
追い打ちをかけるように2階レフトからブラボーの声も。
私も、3楽章の演奏が見事だったので、心の中では
「ブラボー」だったのだけど。
今日の客層は、なんだか、普段とだいぶ違う。
ミューザ名曲全集とまるで違って、男性はジャケット姿
が多いし、女性を含め、若い方が多かった。
クラシック初心者ばかりじゃなく、かといって水準が高い
と言われている都響の定期会員たちともちょっと違う。
ブラボーをした人は、当然、「悲愴」を知らなかったんだ
ろう。
今演奏しているのが3楽章だということもわからず、4楽章
が次にあって、静かに終わるということも知らず、それで
いて、「ブラボー」なんて声を出せるのが不思議だ。
私は45年間クラシックコンサートを聴き続けてきて、ブ
ラボーなんてほんの3、4回しかしたことがない。
よく知っている曲で、いい演奏だと確信できるときだけだ。
あのブラボー、別に気にはならなかったけど、でも、何だ
ったのだろう。
演奏後は興奮が収まらず、P席で一人立って拍手をした。
インバルがゆっくり出てきて、ソロ・カーテンコール。
この時も今日のお客さんは、周りの数名が誰も立たな
かった。
通常だと、次々に立ち上がってくるはずなのに、なんだか、
勝手が違う。
今日のお客さんは、どうも、よくわからない。
ついでに、肘掛けの話。
今日は隣が空席だった。
だからその肘掛けは私のもの。
でも、その肘掛けに肘を載せると、どうしてもバランスが悪
くなる。
座る姿勢が悪くなる。
結局、いつも通り、両側の肘掛けの内側で、小さくなって、
垂直の姿勢で聴き続けた。
これが、私のスタイルだ。