この夏、つれづれ。
試みにと書き続けているtwitterでの「140字小説」。
実際にこの制限字数内で「小説」を書いている素晴らしい方々もいるのだが、自分の作品をこうして見返してみると、そのほとんどが「実体験の描写」であることに気づいた(笑)
これは小説ではなく、一種の随筆だろう。
なんにせよ、twitterのタイムラインは流れる川と同じ。
目に止まらなければそのまま通りすぎてしまう。だからいちおう、そのいくつかをアメブロにも定期的にアップすることにした。
◇
「はいこれ、じょ~じょ」と差し出されたのは、色とりどりの丸い物体だ。贈り主は受け取った僕の様子を凝視している。僕はクシャクシャに丸められた「色紙おだんご」を喜んでご馳走になってから、ちいさな贈り主の前に膝まずき、彼女の手をとって恭しく礼を述べた。
◇
コ ンビニの駐車場、車止めの上に乗って缶ビールをプシュっと開ける男。ほんの数センチだけ高くなった視界。この瞬間だけでも周りを見下ろすことが許されても いいのかもしれない。彼は自分をねぎらうようにビールを一気に飲み、あっという間にその場を去った。今日一日、お疲れさま!
◇
息子がかっ飛ばした打球が僕の正面に飛んできた。思ったよりも勢いを増した気がしたのでジャンプ。よっしゃ捕った!と思った次の瞬間、打球はグラブをはじいて凄まじい勢いではるか彼方へ飛んでいった。悔しいけれど嬉しい。嬉しいけれど悔しい。
◇
彼はその紙切れを凝視しつつ眉をひそめ、ドラマの俳優よろしくビリビリに破いて頭の後ろに放り投げた。一度はやってみたかったこの仕草。しかし紙屑は、妙に爽やかなすきま風に乗って彼の頭にことごとく降り注いだのであった。早熟の12歳、予定が狂った彼の目は潤んでいた。
◇
「今日はお休み?」「いや・・会社だけど」「また!またなの(怒)?」「うん・・」「帰りは早いんでしょうね?」「いや・・遅い」「(呆れ顔で)ふう~っ・・なによもう」「す、すまん。じゃ、じゃあ行ってくる」「その前に抱っこしてよ」(末娘、3歳ナリ)
◇
か つて市内の大会で最高3位だった我がチームの子供たち。奮起して優勝したのは1年前。その後チームは下降線を辿る。しかし持ち直して先日久しぶりに決勝に出 た。悔しい敗戦だったが子供たちは上機嫌。ワケを聞いてみると、「これでメダルが3色全部そろったから。」そういう子供らしさ、大切にしたい。
◇
雨の中のバーベキュー。猛暑の中、シャワーを浴びるようにして酒も浴びる。普段、気の合わないヤツと乾杯した。雨足はますます強いが、気分は晴れる。グラスを天に向けた。麦焼酎の、雨割りだ。
◇
世の中には、なんとも実に、あったかいヤツがいるものだ。さして目立つわけではないけれど、おっとりしていて、笑顔を絶やさず、メシをうまそうに食い、人の話を楽しそうに聞く男。そんな学生時代の友人は今、極めて平凡だが、他の誰よりも輝く人生を送っている。
◇
互いに好きではあったがワケあって結ばれることのなかった同級生と20年ぶりに再会した。その数日後に彼女からきたメールの冒頭は「衣衣(きぬぎぬ)の」。もう二度と逢うことはないが、心底好きだったことを肌で感じた夜だった。メールを消去して日常に戻った。
◇
3歳児検診から戻ってきた末娘は、自分がいかにお利口さんに振舞ったかについて、彼女なりの言葉で鼻息荒く語ってくれた。しかし気が咎めたのか、満面の笑みを浮かべて最後にこう白状した。「ホントは、はるちゃん大騒ぎい~」。お医者さんがた、サーセンした(笑)
◇
つないだ手を急に離して駆け出されたときの不安感は、それが恋人でも、我が子でも、同じだ。
実際にこの制限字数内で「小説」を書いている素晴らしい方々もいるのだが、自分の作品をこうして見返してみると、そのほとんどが「実体験の描写」であることに気づいた(笑)
これは小説ではなく、一種の随筆だろう。
なんにせよ、twitterのタイムラインは流れる川と同じ。
目に止まらなければそのまま通りすぎてしまう。だからいちおう、そのいくつかをアメブロにも定期的にアップすることにした。
◇
「はいこれ、じょ~じょ」と差し出されたのは、色とりどりの丸い物体だ。贈り主は受け取った僕の様子を凝視している。僕はクシャクシャに丸められた「色紙おだんご」を喜んでご馳走になってから、ちいさな贈り主の前に膝まずき、彼女の手をとって恭しく礼を述べた。
◇
コ ンビニの駐車場、車止めの上に乗って缶ビールをプシュっと開ける男。ほんの数センチだけ高くなった視界。この瞬間だけでも周りを見下ろすことが許されても いいのかもしれない。彼は自分をねぎらうようにビールを一気に飲み、あっという間にその場を去った。今日一日、お疲れさま!
◇
息子がかっ飛ばした打球が僕の正面に飛んできた。思ったよりも勢いを増した気がしたのでジャンプ。よっしゃ捕った!と思った次の瞬間、打球はグラブをはじいて凄まじい勢いではるか彼方へ飛んでいった。悔しいけれど嬉しい。嬉しいけれど悔しい。
◇
彼はその紙切れを凝視しつつ眉をひそめ、ドラマの俳優よろしくビリビリに破いて頭の後ろに放り投げた。一度はやってみたかったこの仕草。しかし紙屑は、妙に爽やかなすきま風に乗って彼の頭にことごとく降り注いだのであった。早熟の12歳、予定が狂った彼の目は潤んでいた。
◇
「今日はお休み?」「いや・・会社だけど」「また!またなの(怒)?」「うん・・」「帰りは早いんでしょうね?」「いや・・遅い」「(呆れ顔で)ふう~っ・・なによもう」「す、すまん。じゃ、じゃあ行ってくる」「その前に抱っこしてよ」(末娘、3歳ナリ)
◇
か つて市内の大会で最高3位だった我がチームの子供たち。奮起して優勝したのは1年前。その後チームは下降線を辿る。しかし持ち直して先日久しぶりに決勝に出 た。悔しい敗戦だったが子供たちは上機嫌。ワケを聞いてみると、「これでメダルが3色全部そろったから。」そういう子供らしさ、大切にしたい。
◇
雨の中のバーベキュー。猛暑の中、シャワーを浴びるようにして酒も浴びる。普段、気の合わないヤツと乾杯した。雨足はますます強いが、気分は晴れる。グラスを天に向けた。麦焼酎の、雨割りだ。
◇
世の中には、なんとも実に、あったかいヤツがいるものだ。さして目立つわけではないけれど、おっとりしていて、笑顔を絶やさず、メシをうまそうに食い、人の話を楽しそうに聞く男。そんな学生時代の友人は今、極めて平凡だが、他の誰よりも輝く人生を送っている。
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互いに好きではあったがワケあって結ばれることのなかった同級生と20年ぶりに再会した。その数日後に彼女からきたメールの冒頭は「衣衣(きぬぎぬ)の」。もう二度と逢うことはないが、心底好きだったことを肌で感じた夜だった。メールを消去して日常に戻った。
◇
3歳児検診から戻ってきた末娘は、自分がいかにお利口さんに振舞ったかについて、彼女なりの言葉で鼻息荒く語ってくれた。しかし気が咎めたのか、満面の笑みを浮かべて最後にこう白状した。「ホントは、はるちゃん大騒ぎい~」。お医者さんがた、サーセンした(笑)
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つないだ手を急に離して駆け出されたときの不安感は、それが恋人でも、我が子でも、同じだ。