ちいさな、おはなし。 -105ページ目

宝島、ふたたび。

コーヒーを飲んでたのを忘れて新しく淹れてしまう。
テーブルにコーヒーカップが2個並ぶ。

スライド式の携帯に買い替えて一ヶ月経つのに、
いまだにパカっと開こうとしてしまう。

開かない。


古本屋さんで「こち亀」を見つけ、
喜び勇んで1冊だけ買って帰ると、同じものを持ってたことに気づいたりする。
仕方がないので「ブックオフ行き候補ボックス」に入れる。


オフィスに入るためのセキュリティシステムにIDカードをかざそうとして、
suicaをかざしてしまう。
周りに人がいなかったことを幸いに思う。


地下鉄が滑り込んできたときに、
その運転士に向かって右手を上げてしまったりする。
遠いふるさとの時代にバスが来たときのクセだと気づくまでに1分ほどかかる。


居眠りから覚めて、あわてて地下鉄を降りようとしてブザーを探してしまう。
窓枠のあたりに必死でブザーを探す僕の姿は、さぞかし滑稽だったことだろう。


少年野球の子どもたちと話していて「いいか~コーチはな」と言おうとして、
「いいか~おとうさんはな」と言ってしまったりする。

一瞬目が点になった子どもたちは、
それでもすぐに何かを得心したような顔をする。
そして、互いに笑い転げる。

思えば自分は、塾の合宿で大好きだった先生に向かって、

「ねえ、おとうさん」

とうっかり言ってしまうような子どもだった。



今日は、冷たい雨が降っている。

少々疲れ気味だけれども、また這い上がってみせる。

妙に子ども時代を思い出したときは、こういう曲を聴いてパワーに変える。

T-Square 宝島