前回の続きです


入隊希望のラガー・スコッチは

StrangerVilleにやってきました

 

軍事基地への行き方も入隊方法も

わからず町人にたずねまわりましたが

誰一人としてまともに返事を返すものはいず

路頭に迷っていました

 

街中を散策していると

ラガー

(図書館にいた科学者が触れない方がいいと

言っていた植物はこれのことかな?)

 

町の景観に合わない鮮やかな青色の蕾が

ところかまわず植生

 

異常な角度で頭を垂れて

壊れたブリキの玩具のような

歩き方をする人・・

町の人たちは何事もないかのように

笑って通り過ぎます

だんだん気味悪く感じ始めたラガーでしたが

諦めきれず


(基地への行き方くらい

教えてくれてもいいのに・・)


先日ケイヒルさんと知り合うことが

できたものの入隊を反対され

軍事基地への道順を

教えてもらうことはできませんでした

 

どうするか悩みながら歩いていると・・

正面から女性が歩いてきました

 

ラガー

(!?)

(あの人・・見覚えが・・)


ラガーが講師をつとめる料理教室の

教え子だった女性でした

おかしな言葉を呪文のように唱え

目は焦点がさだまっておらず

ラガーが声をかけても無反応

 

ラガーを押しのけて

そのまま京ちゃんは

どこかに消えていきました

◇◇◇◇◇◇◇◇

 

翌日

まだ入隊を諦めきれなず

情報を求め歩きまわるラガー

昼過ぎ突然の大雨にみまわれてしまい

そう思っていると・・

 

前方に黒い傘をさした男性が

こちらをうかがいながら車道を横切り

近づいてきます

「ラガー・・くん?」

 

ラガー

「・・了さんじゃないですか!」

 

彼は先日行き違った女性の兄で

式部了といいます

雨宿りさせてほしいと言うと

了は快く家に案内してくれました

 

タオルを渡され濡れた髪をぬぐい

了の相棒であるウサギさんにすすめられ

ソファに腰かけくつろぎます

 

ラガー

(先日見かけた京ちゃん明らかに変だった

そのことを了さんに伝えた方が

いいのだろうか)

 

と迷っていると・・・

了さんの方から話を持ち出してきました

穏やかな田舎町で連続誘拐事件が

発生しているそうですショック

 

これはただ事ではないと感じたラガー

入隊の件はひとまず置いておき

了さんに協力することにしましたグッ

 

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