※注意:こちらはだいぶ前の演奏会を記憶を頼りに書き起こした自分用メモが主となります。


◎新日本フィルハーモニー交響楽団 2017/2018シーズン ♯6 特別演奏会 サファイア<横浜みなとみらいシリーズ> 2018年4月22日14:00@横浜みなとみらいホール


出演者

  • 指揮 上岡敏之 Toshiyuki Kamioka, conductor
  • ピアノ アンヌ・ケフェレック* Anne Queffélec, piano *
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491*Mozart: Piano Concerto No.24 in C Minor, K.491 *
  • ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 WAB 106Bruckner: Symphony No.6 in A Major, WAB 106


来年のコンサート始めはまたしてもブルックナー…。
確か2017年も小泉さんと都響でブル5を聴いた記憶が。

小泉さんのブル5も凄まじかったけど、
そもそもブルックナーの5番は元々好きな曲で、
あんまり抵抗感がなかった。

実は「ブルックナー好き好き♡」とか言ってる
キモヲタの癖して、
ブルックナーの8番を除いた偶数番が超苦手なのである。
(同じことが子供の頃、マーラーにもあったが、そちらは克服)

以前に都響の学生会員だった頃に一度だけブル6は聴きに行ったし、
有名なギュンター・ヴァントのCDも持っていたが、
どうも第2楽章も含めて好きになれなかった。
(第2楽章は直前にカラヤンの録音で予習して好きになれたものの…)

しかも、前にみなとみらいで収録された上岡×新日本フィルのテレビ放映で
ブルックナーの3番をやっていたのを聴いたり、
やっぱりコレも有名なチェリビダッケのより長い、
上岡さんのブル7の録音から、
上岡さんのブルックナーって
流石に駆け出しの上岡ヲタの自分では正直キツイかな?
そんな思いで恐る恐るチケットを取ったのでした。

…それがビックリ!
ブルックナーを聴く価値観まで変えられてしまう衝撃の演奏。
(振り返ると今年はそういう演奏会多かったな…。まあ幸せなことではあるがw)

相変わらずの前振りの長さw

さて、みなとみらい自体久々。

最初のケフェレックのピアノによるモーツァルトのコンチェルト。
コレは感想としては一言、
「ロマン派のモーツァルト!」

以前アックスで聴いたときの感想と非常によく似た印象。
(アンコールもありましたが、記憶が飛んでますw)
上岡の伴奏も非常にシューマンっぽいというか、
非常に東ドイツ的な見た目は冷たい感じで、
アンティークの古風な家具のような、
触れてみると温もりのある演奏。

そして、メインのブルックナー。

大名演!

最初のバイオリンの刻みはピタっと一つの楽器のような合わせ方。
そこからの金管の濁流のような音も度肝を抜かれた。

ここら辺は10月に聴いた第9を上回る印象。

物凄いエネルギーの発散で、聴いているこっちが疲れそう(´Д` )
コレはスポーツか何かか…!?w

そして第2楽章がまた(いい意味で)酷いww
弦がたっぷりと脳に襲いかかるような重くて、のしかかるような美しさ。
(最早意味不明ww)

今回はオルガン前の席で、上岡さんが見える席だったが、
怖い顔で時々唸るし…。

出てきてる音楽とヴィジュアルのギャップに怖くなり、
途中から目瞑ってましたww

3楽章のスケルツォも案外とズッシリくる重さだったが、
4楽章は加速度的に最後に向かうにつれて音をクリアにして
スッキリさせる印象。

終わった瞬間は不思議な浮揚感。

そして会場もいつのまにかすごい集中力でフライング拍手とかはないが、
指揮者が手を下ろすと一斉にブラボーが飛んだ。

客席はかなり空きがあったものの、もはや席を取ってるのは
熱狂的な上岡ヲタがほとんどか?

そうじゃなくても今回の演奏は思いの外スタンダードでしたね。

が、しかし仕掛けや音、そして
聴く人を不思議な集中力にする上岡さんの固有結界は、
多分相当な中毒性なんだろうと
会場の熱狂から感じました。