◎新国立劇場 2018/2019シーズンオペラ「ファルスタッフ」/ジュゼッペ・ヴェルディ 2018年12月6日 19:00@新国立劇場オペラパレス


指揮

カルロ・リッツィ

演出

ジョナサン・ミラー

美術・衣裳

イザベラ・バイウォーター

照明

ペーター・ペッチニック

再演演出

澤田康子

舞台監督

髙橋尚史


ファルスタッフ

ロベルト・デ・カンディア

フォード

マッティア・オリヴィエーリ

フェントン

村上公太

医師カイウス

青地英幸

バルドルフォ

糸賀修平

ピストーラ

妻屋秀和

フォード夫人アリーチェ

エヴァ・メイ

ナンネッタ

幸田浩子

クイックリー夫人

エンケレイダ・シュコーザ

ページ夫人メグ

鳥木弥生


合唱指揮

三澤洋史

合唱

新国立劇場合唱団

管弦楽

東京フィルハーモニー交響楽団





当日Z席争奪戦に勝利!
2ヶ月続けてボーイトが台本を書いたオペラを聴きに行くことになる。

そもそも先月の「メフィストーフェレ」(オケは同じく東フィルのコンサート形式)の
感想をうpってないのは、
結局のところ、メフィストーフェレというオペラに
ドイツ文学屋として極度の拒絶反応を示してしまったことにある。

…演奏は鳴り物入りで、
しかも私にとっては初バッティストーニで、
そこそこ良い演奏だったのだが、
いかんせん素材が悪かった。

やっぱりファウストってオペラ化しちゃいけないんだよ…。

という思いを持っただけになってしまったので。

(そういう意味で、ベルリオーズが実は一番ファウストを理解していたと思ってしまう…。)

さて、ファウストのオペラ化には散々だったボーイトであるが、
このシェークスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」のオペラ化には成功と言える。

私が今まで愛聴してたDVDはこちら。


こちらはムーティ×スカラ座の、初演当時の衣装や演出を再現した公演…だったと思う。
若かりし頃のディエゴ=フローレスや、フリットリの豪華なフォード夫人など、
私はこれでファルスタッフを初めて観た。

その時はなんてこぢんまりとした喜劇と思ったが、(当時は高校生w)
その後時を経てヴェルディの良さもわかったり、
自分で演奏したりするうちに、
今回ナマで観てみるとガラッと印象が変わった!

まずこのオペラ、かなりエキサイティングw

2幕の川にファルスタッフを落とすまでの緊迫感の造り方、
3幕で現れてずぶ濡れになったファルスタッフ。
見事にヴェルディとボーイトのコンビが、
緊張と緩和というコメディの必須事項を描き上げていました!

てか、3幕のご婦人方の
「あんたみたいなデブ騎士の老いぼれに…」
のくだりで、悪党なはずのファルスタッフがオーバーキルされるのを見ると、
もはやファルスタッフが最後には可哀想に思えてくる…。

ここら辺の辛辣さは、イタリア人とシェークスピアの親和性なんだろう。

(ちなみに私はドイツ人はイタリア人を理解できないし、イタリア人はドイツ人を理解していないと常々思っているので、だからボーイトはあんな変てこりんなファウストを書いてしまったと思ってます。あ、あくまでも個人の見解ですよ!💦)

ちなみに今回の公演は特にオケが秀逸だった!
シリーズ初日なので、
特に終末期のヴェルディの、
管楽器に酷なオーケストレーションは
最近特にヴェルディに慣れてる東フィルとはいえ、
乱れが生じるものと思ったけど。

…いや、マエストロ・リッツィ、すげえ。

よくこの短期間によくこの細部まで隙がない形でオケをまとめたものだ。

難所をことごとくクリアした上で、
金管楽器に歌わせる余裕まで作っていた。

もちろんバランス感覚も良く、
歌手も伸び伸び歌えていたのではないかと。

ソリストでは、超絶技巧でフェントンとの掛け合いを披露した幸田さん、
もちろんフェントンの村上さんも立派だったし、
何よりタイトルロールのデ・カンディアは
ファルスタッフが乗り移ったような洒脱さだった。

メイのフォード夫人は贅沢だったな〜。

ちょっとケチをつけるなら、
衣装が若干ダサいのと
オリヴィエーリのフォードがイケメンすぎるww

だって出てきた瞬間オーランド・ブルームかと思ったよww

娘の彼氏よりパパがイケメンってどういう事だよ!?www

てな感じで、夏以来のグランドオペラでした。
夏のも近いうちにブログに書こうと思いますが。

明日(今日?w)は急遽朝仕事が入り早く寝ないとならんのですがww

ちなみに、明日はヤルヴィ兄貴とドイツカンマーフィルであります。