まず、駆除する前に我々人間ができることはやっておき、その上で駆除していく形にするのが一番です。


クマはとても賢い生き物です。

だからこそ、ヒトのニオイがついた食べ物を残してはなりません。

ヒトのニオイと食べ物月を関連づけて学習したクマは平然とヒトを襲うようになります。

これは、誰もが気をつけるべき事です。


例えば登山。

ゴミは持ち帰りましょう。

当たり前のことですが、当たり前のことを言わないとわからない人が増えている世の中になりつつあります。

ピクニックでも、遠足でも何でもそうです。

ゴミを持ち帰り、野生生物にヒトと食べ物の関連付けをさせないようにしましょう。


住宅街では、重量のある金属製のカゴにゴミを入れることにするだけでも少しは変わるかもしれませんが、高齢者が開けられないなどの問題も出そうですし、そもそもヒグマのパワーならどんな対策もあまり意味をなしません。

ごみ収集車に乗る人の仕事用携帯のGPSを何らかの形で公開し、できるだけごみ収集車が来る直前にゴミを出すとか、そういった対策しか考えられないと思います。


餌付けなどもってのほかで、クマにヒトを襲わせる行為と同じです。

最終的な結果は無差別殺人と何も変わりません。


一部の人々はドングリを撒くなどしてクマに餌付けしていました。

これは、クマに「ヒトの所には餌がある」と学習させ、クマをヒトに近づける非常に危険な行為です。

本州での人的被害について、餌付けをした方々が一切責任を取らないのはおかしいと思います。

なんらかの責任を取る必要があると思います。


腹が減ったクマはヒトを殺してヒトそのものや所持品を食べます。

餌付けは、クマとヒト両方にとって最悪な行為です。

熊などの野生の猛獣への餌付け行為を殺人と同等に扱わなければ、今後も多数の命が失われます。


また、ヒグマ等を駆除する事に抗議する動きが見られます。

言論は自由ですが、北海道では人が死ぬかクマが死ぬかという感じなので、「駆除に抗議」≒「人が死ね」となりますので、抗議される方々はよほど道民に死んで欲しいのだと多くの道民が解釈しています。

こっちは命かかっているわけです。

やるか、やられるかなんです。

一般市民はやれないので、やられます。

抗議の前に、その先にいる住民の状況をご想像ください。


今、北海道や東北で起きている事は、クマとの戦争みたいなものでして、そこは履き違えないで欲しいですね。


そもそも人里に降りてきたクマは、他のクマに負けて追い出されてきた淘汰される個体であるため、かわいそうですがどのみち死ぬ個体です。

木々は絶滅しないように豊作と凶作を繰り返して実を食べてしまう動物の頭数を調整します。

人里に降りてきたクマはいわば森の生態系から拒絶された個体であり、それを森に帰して無理矢理生かしてもかえって森を壊す事になります。

これらのクマは、ヒトを襲って生き延びるか、ヒトに駆除されるかどちらかの道しか残されていないのです。

ならば、どちらが良いでしょうか?

ヒトなら前者は選ばないと思います。

実質的にはほぼ死んでいる個体です。死に物狂いで生きようとしている個体でもあります。

ヒトが襲われる前にヒトが駆除するしかありません。