よく聞く話としてあるのが、CMやっている会社や商品はちゃんとしたものであるという話。


いやいやちょっと待って。

じゃあ世の中の大半のCM出していない会社や商品ってダメなものですか?

個人的には、そうではないと思っています。

むしろCMなど打たなくても伸びまくっている企業の方が多いとさえ思いますね。


今回、CMを出していた企業が大問題になっています。

車関係然り、例の時計サービス然り。


企業がCMを出すタイミングは色々あります。

・新しい商品をPRしたい時。

・売上を維持したい時。

・そもそも必要ない商品がさも必要なものであるかのように見せたい時。

・人を騙す時。


では、CMをあまり出していない商品はどうでしょうか?

ビールを例に取ります。

実は私が飲むビールは、某企業のビールよりも圧倒的にCMの数が少ないです。

しかし、かなり売れているようで、何年も売上を伸ばしていました。

ビールは、本当に美味いものが売れるんだと思います。

CMでウマイウマイ言っている某企業のビールを試しに一つ買って飲んでみましたが、とてつもなく酷い味がしました。それ以降は買っていません。

私もCMに騙されて買っているあたり、少し騙される側の素質があると言えます。

ちなみにそのゲキマズのビールを採用している飲食店はたくさんありますが、飲み歩いた中では数十店舗ある中で食事が美味いと思えた店は一つだけでした。

そのゲキマズのビールは安いので、利益最優先の飲食店からすれば都合が良いんでしょう。


ただ、低級品はいくらCMを打っても、継続して買われる事はないと思います。

そんな商売は続かないと思います。


これからも、また詐欺師やヤバい会社やヤバい商品のCMが出されることでしょう。

だからこそこれからの未来を担う子どもたちには、想像力を養ってあげて、簡単には騙されない人間に育ってもらいたいと思いますね。

想像力があれば、時計を借りるサービスなんぞに大したニーズが無いことが想像できますし、賃貸サービスを展開している同業他社はどうだろうかと調べて、一般人から借りてなんかいないことを調べあげ、未然に被害を防ぐ事ができます。


そもそも時計って自分で稼いで買ってナンボのもんで、買えない時計をつける事には価値をなかなか見出せません。

需要があるとしたらせいぜいドラマ撮影用とかではないかと思います。


では、今回CMを流した放送局は無罪なのでしょうか?

もちろん法的には何も問題がないのでしょう。

では、放送局はこれからもどんな詐欺CMでも何でもかんでも流しても良いものでしょうか?

それは違うと思います。

そもそも、事前にどんな会社なのか、どうやって利益を得るのか、その内容に妥当性があるのかを10秒でも考える機会があれば放送する事を100%防ぐ事ができたはずです。

CMを流す事でより幅広く被害が発生する可能性がありますし、詐欺CMを流すことは倫理的に重大な問題があると思います。


今回、テレビCMの信頼が消えかかっているのではないかと思います。

放送局は、再発防止のために一つの局だけではなく、垣根を越えて対策を考えなければならないのではないかと思います。


また、個人的には何かしらの対応をして好感度の回復をした方が良いと思います。