このシリーズでは喜怒哀楽について色々と。
今回は哀。
世の中、普通に働いているだけでも、また、学校にいくだけでも、何かしらの集団にいてもいなくても、時に「死んだ方がまだましだ」と思えるほどの目に遭う事があると思います。
それは永遠に続くように思えることもあれば、一瞬だったりもしますが、悲哀とは中々に心に深く突き刺さるものですね。
実に悲しく、苦しく、喉奥に弱い毒が詰まって取れないかのようで、まるで水面の見えない深海にいるようだと感じるかもしれません。
ただ、それはあらゆる方法で乗り越えることができます。
・逃げる
本当に狂った状況にいるなら、逃げなければなりません。愛する人に継続的に理不尽な暴力を振るわれるとか、そういった状況にいるなら、信頼できる親類や友人のところに逃げてもいいのです。警察も最近は割と話を聞いてくれます。
・戦って勝つ
合法的な方法で勝つことが後々の事を考えてベストです。
学校や職場でイジメられている場合などは、証拠の保全がまずベストで、その上で、信頼できる冷静な人に相談すべきです。
関係者が問題から目を背けていることもあるため、まず全関係者が問題の根底を見つめることをしなければなりません。
・耐え抜く
これはオススメしません。人間の忍耐には限界があります。肉体か身体のどちらかが先に崩壊してしまいます。
【解決する】
人間関係は、ギアというより小さなトゲのついたゴムローラーの噛み合わせという感じです。
ガッチリ噛み合わないから別れるなんてそんなことやっていたら、誰とも付き合えないですし、丸くなりすぎたなら、突き刺されてばかり。
中々に難しいものです。
人間関係に問題のある空間では、たいてい言葉が少ないです。あまりにも言葉が少ないために思ってもいないような拡大解釈をお互いにしてしまうようになります。
そのうち、かつて友と思っていた者にも疑心暗鬼になり、新たにトゲを作り出して突き放してしまいます。
そこまでこじれる前に、リーダーはとにかくたくさんの言葉で誤解されないように話すことも大事です。また、他の人もきちんと雰囲気よく言葉を交わしましょう。これは一人ひとりの責任でもあります。
ただ、世の中にはトゲだらけの人はいます。これまで人生で恐ろしく深い闇にとらわれてしまった人ならば、トゲを持つことで人を遠ざけ、人を信じないことでしか自分を守れないという人もいるでしょう。
自分にとってどうしても合わない人はいますし、自分がどうしても好きになれない人はいると思います。それは気にしなくてもいいことです。
お互いに、削れる範囲でトゲを削り、トータルでまがりなりにそこそこ回れば、それでいいと思います。
一人ひとり多少なりとも少しずつ向き合えれば、カナシミが社会から少しずつ、少しずつ薄れていくのではないかと思うのです。