相変わらず、の夫。

 

毎日毎日、夕方に病院へ。

3階の受け付けの女性とも、

すっかりアイコンタクトができるようになって。

 

「毎日、お疲れさまです」

と、彼女の目が言ってる。

「まだまだ頑張ってもらわないとね」

と私も目だけで答える。

 

今日は主治医が病室に来てくれた。

奥さまが、お見えになってる、

と連絡があったので、と。

数日前に高熱が出たので、

ふたたび強めの抗生物質を投与してます、

そろそろ、点滴の血管もむずかしくなって・・・

外す時期が近いかも、です。

 

おいおい、医者も患者の前で、

それを言うんかい~!

 

主治医が去ってから、

夫の顔に私の顔をくっつくぐらい近づけて、

目と目を合わせたら、

夫が何か、もごもご言ってるみたいで、

「何?何?」と問いかけたら・・・

 

突然、はっきりと、大きな声で、

「みなさ~ん、さよならあ~」

 

びっくり!!

 

「さよならしたいの?

と聞いたら、

 

うなづいた。

 

なんとも切ない、切ない、切ない、

夫の精いっぱいの声だった。