ずいぶんぶっ飛ばしてきた、みたい。

 

涙も見せずに、明るく陽気に、走ってきた。

 

さぞ悲しがって、毎日泣いてるかと、

思ってた人たちは、

ちょっとがっかり・・・

 

いえいえ、

よかった、よかった、元気そうで、

と思ってくれた、

と思う。

 

で、

最近、走るのをやめて、

ゆっくり歩きだした私。

オトンの最期のときが、

ふとよみがえって。

 

亡くなる2日くらい前だったか、

もう手を握っても、

握り返すことも無理、だったのに、

ある瞬間、

強い力で、

私の手を握りしめてきた。

 

「お父さんにこんな力が・・」

と傍にいた息子に。

それが最後の力だったのか、

私にさよならを言ったのか。

 

それから、

私の目をじーっと見つめてた。

「俺がいなくなって、やっていけるか?

頑張らないとだめだよ」

そんな声にはならない声を聞いた気がする。

 

今、

ゆっくりその時を振り返るゆとりができた。

オトンが亡くなってから今まで、

フルスピードで走り続けてきた私。

 

ゆっくりしていいんやで~。

泣いていいんやで~、わたし。