夕方、

デイケアから帰ってきた夫。

その車椅子の前にひざまづいて、

靴を脱がせる。

(いつものルーティーン)


ふと、

なんか王様と召使いみたいやなあ、

と言ったら、

夫も思わず笑って、

そしてポツリと、

「悲しいな〜」


そんな言葉、

初めて聞いた。


「なんで〜、

こうして楽しく暮らしてるやん。

生きていてくれただけで充分!

あのまま死んでたら、

私もどうかなってるよ。

子どもたちだって、

お父さんがいてくれるだけで、

喜んでるよ」

と、ぎゅっと抱きしめた。


「ま、気がきかない私やけどぉ。

かわいいだけの嫁やけどぉ〜」

で、夫はもう一度笑って。


んな日も、

あります(^^)