午後から、

姪っ子と一緒にドラッグストアへ。

看護師さんにいわれたものを購入。

それを持って、

病院の8階まで。

 

いつもの慣れたコース。

 

なんとも重い気持で、

ナースステーションまで行くと・・・

 

ナースステーション前の廊下に、

夫のような・・・え?まさか。

 

いや、やっぱり!

やっぱりそうだ!

車椅子に座った夫!!

遠目からでもすぐわかった。

 

看護師さんが付き添ってくれて、

車椅子に座った夫だ!

実に、

18日ぶり。

 

近づきたい!

でも、いいのか。

接触していいのか。

もういいわ、

ええい、いくぞ!

 

と、

近寄っていった。

看護師さんもニコニコと、

当然のようにこちらを見て、

「ほら、奥さまですよ」と。

 

あとで聞くと、

担当の看護師さん、

私が午後に来ることがわかってたので、

車椅子で廊下に連れ出して、

待ってくれてたらしい。

 

そこへ、

主治医の先生も来て、

「いいんですか?!」と聞くと、

どうぞ、という風に手を広げてくれた。

 

思わずかけよって、

「元気?わかる?私よ」

と言うと、

うんうん、とうなづいて手を出してきた。

私が手を出すと、

ギュッ、と強く握ってくれた。

 

まだ目つきは以前と違うし、

言葉ははっきり出ないし、

うつろな表情ではあるけど、

 

いつものような、

夫のあたたかい手。

私の自慢だった、

夫の細くて、きれいな指。

 

ありがとう!

生きていてくれてよかった。

 

生きていてくれてよかった!