代々木上原のサロン「ココロ調律ステーション」主宰 ココロ調律セラピスト/
インナーチャイルドカード公認プラクティショナーの山本尚央子です。
タロットの一種であるインナーチャイルドカードの大きな特徴は、
童話をモチーフとしてカードが描かれていること。
そこで、インナーチャイルドカードに関連のある童話について考察しています。
以前、グリム童話をテーマに5回シリーズで取り上げた記事はこちら。
第1回は、「グリム童話とメルヘンの定義」についてでした。
第2回のテーマは、「シンデレラ」でした。
第3回のテーマは、「眠れる森の美女」でした。
第4回のテーマは、「ラプンツェル」でした。
第5回のテーマは、「美女と野獣」です。
現在は、「ペロー童話とインナーチャイルドカード」について書いています。
昔話を集めて子どもたちに再話・編集したものです。
17世紀末に刊行されています。
つまりグリム兄弟は、自分たちの童話集を編集するにあたり、
このペロー童話集を参考に、あるいは十分に意識して編さんしたと
考えられるのです。
第1回は、「ペロー童話集とインナーチャイルドカードの世界」。
第2回は、「インナーチャイルドカードとペロー童話集【眠りの森の美女】編」。
第3回は、「インナーチャイルドカードとペロー童話集【赤ずきん】編」。
第4回は、「ペロー童話集では、【シンデレラ】は「サンドリヨン」。
第5回は、「『シンデレラ』に似たアイテムが使われている『ろばの皮』」。
第6回は、「知性と美しさ、究極の選択をすると? 『巻き毛のリケ』」。
「おやゆび小僧」というと、日本のおとぎ話では「一寸法師」が浮かぶかもしれません。
外国の童話では、アンデルセンの「おやゆび姫」が浮かぶかもしれません。
しかしこのお話は、「一寸法師」ではなく、「ヘンゼルとグレーテル」に似ています。
あらすじはこうです。
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貧しい木こりの家に生まれたおやゆび小僧は7人兄弟の末っ子。
耳が良くて機転が利き、実に頭のいい子だ。
しかし飢饉の年、父親の提案で子どもたちは森に置き去りにされてしまう。
母親ははじめ反対したが、
飢え死にする子どもを目の当たりにする苦しみに耐えられそうになく、
子どもを捨てることに賛成してしまった。
二人の話を聞いてしまったおやゆび小僧は、森に連れていかれる道の途中、
拾い集めた小石を目印に置き、兄たちとともに無事に家に戻ることができた。
自ら捨てたにもかかわらず、両親は喜んで子どもたちを迎え入れる。
しかししばらくしてお金が底をついたとき、両親は再び子どもたちを捨てることにした。
おやゆび小僧は今度はパンをちぎって目印にしたが、小鳥に食べられてしまい、
一軒の家にたどり着いた。
そこは魔女ならぬ人食い鬼の家だった。
おかみさんは親切にしてくれたが、人食い鬼は7人の兄弟にねらいを定めた。
人食い鬼は目が悪いらしい。
深夜に食べられてしまうと察したおやゆび小僧は一計を案じた。
人食い鬼には、7人の娘がいた。
この娘達、まだ小さいのに立派な人食いの才能を示していた。
おやゆび小僧は、自分たちが被っていた帽子を素早く7人の娘たちに被せた。
人食い鬼が7人兄弟を食べてしまおうと部屋に入ってきたが、
頭に帽子がないのに気づいて、「部屋を間違えた」と戻っていった。
そして別の部屋へ行き、
7人の子どもたちが頭に帽子をかぶっているのを確認してから殺してしまう。
そう、おやゆび小僧の機転のお陰で、人食い鬼は自分の娘たちを殺してしまったのだ。。。
おやゆび小僧はそのあと自分たちに親切に接してくれた人食い鬼の奥さんをだまして、
財産をせしめて帰宅。
その後、家族みんなで幸せに暮らしたとさ。
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なんだかもう残酷すぎて、
「頓智」や「機転」の範ちゅうを飛び越えていて、
それは「裏切り」犯罪」じゃないの」という気もするのですが。。。
話の大筋が「ヘンゼルとグレーテル」にそっくりなことにお気づきいただけたかと思います。
これはグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」の類話と言えるでしょう。
ペローもグリムも、元々は民間に伝承されていた話を収集・再構成しているので、
ソックリでも何の不思議もありません。
ただペローより後の時代に生まれたグリム兄弟は、
この「親指小僧」はあまりに「ヘンゼルとグレーテル」に似ているので、
自分たちの童話集には採用しなかったということです。
「親指小僧」や「ヘンゼルとグレーテル」に似たお話は、実は日本にもあります。
宮澤賢治の「グスコードブリの伝記」がそうだと言われているので、
一度、読んでみてはいかがでしょう。
ペロー童話集シリーズは、ここでいったん終了となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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