花をみて

「きれいだな」と思うとき

 

それは

本当にあなたの気持ちでしょうか?

 

 

広い野原の中で

虫たちは迷うことなく花にたどり着きます。

 

その理由は

「香り」に導かれているから。

 

ここまでは、よく知られています。

 

 

では、少し視点を変えてみます。

 

私たちはどうでしょうか?

 

花を見て

 

「きれいだな」

「かわいいな」

「いい香りだな」

 

そう感じて

飾ったり、育てたり、大切にしたりします。

 

なんだか、不思議に思いませんか?

 

虫は香りで引き寄せられている

はっきり言われるのに

 

人は

「自分の意思で好きになっている」

と感じているのは、なぜでしょうか。

もしかすると虫たちも

 

こう思っているかもしれません。

 

「いいえ、私たちは

引き寄せられているのではありません真顔

 

この香りは蜜の香りだとしっているから

自分の意思で向かっているのです。」

 

 

 

虫は「利用されている」と言われるのに

🍃虫は

・香りに引き寄せられ

・花にとまり

・花粉を運びます

 

その結果、植物は受粉します。

 

この関係を私たちは

 

「植物が虫を利用している」

 

と、自然に理解しています。

 

でも、同じように考えるとどうでしょう。

 

 

🍃人間は

・花を美しいと感じ

・香りを心地よいと感じ

・育て、増やし、守ります

 

結果として、花は世界中に広がっています。

 

 

ここまでくると

こんな見方もできそうです。

 

「人間も、植物に利用されているのでは?」

 

そして、もう一歩踏み込むと

 

私たちは”好きになっている”のではなく

”好きにさせられている”のかもしれません。

 

 

 

それでも人は「自分の意思」と感じる

でもなぜ人は

 

それを「自分の意思」と感じるのでしょうか。

 

それは

私たちが”内側から世界を見ている”からです。

 

私たちは

・自分の感情

・自分の意思

は直接感じることができます。

 

でも

虫の感覚はわかりまん。

 

だから

・虫 → 引き寄せられている

・人間 → 自分で選んでいる

 

と感じているだけなのかもしれません。

 

 

 

 

実は、人も影響を受けている

少しだけ科学の視点を入れてみます。

 

香りは

 

脳の「感情」や「記憶」に関わる場所へ

直接届きます。

 

つまり

理屈より先に

感情が動いているということ。

 

さらに

 

・鮮やかな色

・バランスの良い形

・やわらかな曲線

 

これらは

人の脳が「心地よい」と感じやすい特徴です。

 

つまり私たちは

 

無意識に”影響を受けている”存在でもあるのです。

 

 

 

 

選んでいるのか、選ばされているのか

私たちは

 

花をみて「好き」と思います。

 

でもその”好き”は

どこから来ているのでしょうか?

 

本当に自分の中から生まれたものなのか

それとも、自然の中で引き出されたものなのか

 

はっきりと分けることはできません。

 

ただ1つ言えるのは

 

人もまた、自然の中で影響を受けながら生きている存在だということ

 

 

 

 

それでも、人にしかできないこと

では、

人と虫は全く同じでしょうか?

 

少しだけ違う点もあります。

 

それは

「気づけること」

 

人間は

・なぜ惹かれるのか

・なぜ好きなのか

 

考えることができます。

・脳の働きです。

 

今、こうして

 

「不思議だな」と感じていること自体が

その証拠です。

 

 

 

 

最後に

花は、人間のために美しいわけではありません。

 

それでも私たちは

 

その美しさに心を動かされてしまう。

 

それはきっと

 

人が”自然とつながっている”であり

 

同時に”影響を受けている存在”である

証なのかもしれません。

 

実際に、

香りはどのようにして

私たちの心を動かしているのでしょうか。

 

脳と香りの関係を、やさしく見ていこうと思います🍃

 

 

 

花は

ただ静かに咲いているだけ。

そう思っていませんか?

 

どこかで、

何気なく目にする花。

 

動くこともなく、

ただそこに咲いています。

 

それでも、見つけると

「きれいだな」とつい目が行きますねニコニコ

 

虫たちは、

触覚という超高感度センサーを使い

 

香りの道をたどって

花を見つけていました。

 

逆に、

花のほうはどうでしょう。

 

虫が来たことに

気づいているのでしょうか?

 

 

 

 

花は”音”を感じている?

最近、

とても興味深い研究が報告されています。

 

それは

 

花がミツバチの羽音に反応している

というものです。

 

ミツバチが飛ぶとき

「ブーン」という音が生まれます。

 

この音は

 

ただ耳できこえる音ではなく

 

空気の振動として

周囲に広がっています。

 

 

イスラエルの研究では

 

花にミツバチの羽音と同じような振動を与えると

 

わずか数分で

花の中の糖分(ネクター)が増える

 

という現象が確認されました。

 

つまり花は

 

ミツバチが近くに来たことを感じ取り

 

タイミングを合わせて

より甘い蜜を用意しているというわけです。

 

まるで

お客さんが来たのに気づいて

急いでおもてなしの準備をするように

 

さらに興味深いのは

 

この反応が

 

どんな振動でも起こるわけではない

という点です。

 

風の揺れではなく

 

ミツバチの羽音に近い振動に対して

強く反応することが分かっています。

 

つまり花は

 

ただ振動を感じているのではなく

 

「誰が来たのか」まで

感じ取っている可能性があるのです!!

 

少しおどろきませんか?

私たちはつい

 

植物は静かで

受け身の存在だと思いがちです。

 

でも実際には

 

・香りをだして虫を呼び

・その虫の存在を感じ取り

・タイミンギを合わせて蜜を変える

 

という

 

とても繊細な戦略的やりとりで

生きています。

 

香りだけでなく

 

音や振動

空気のわずかな変化まで含めて

 

植物は

世界を受け取っているのかもしれません。

 

 

 

そう考えると

 

花の見え方が

少し変わってきませんか?

 

静かに咲いているようにみえて

その中では

 

たくさんのやりとりが

行われているのです。

 

そして

 

そんな植物の世界に

 

私たち人間も

なぜか、惹かれます。

 

なぜでしょうか?

偶然なのでしょうか・・・?

 

ここで少し、思い出してみてください。

あなたが小学生のころ

 

植物について学んだときのことを。

 

植物は

光を受けて光合成を行い

気温の変化によって

 

芽を出し、花を咲かせ、

実をつけます。

 

当たり前のように習って知っている

この仕組み。

 

でも、

 

音を感じ取り

訪れる存在を見極め

タイミングを合わせて蜜を変える

 

そんな一面を知ったあとで考えると、

 

この一つ一つの営みが

まったく違うものに見えてきませんか?

 

ただ成長しているのではなく

 

そこには

 

環境とやり取りしながら生きる

「意思」のようなものが

 

感じられる気がします。

 

 

そして私たちは

 

そんな植物の変化

 

桜の開花や

紅葉の美しさに

 

なぜか心を動かされています。

 

それは

 

植物の変化を「見ているだけ」ではなく

無意識に受け取っているから

なのかもしれません。

 

そして、

 

その無意識やり取りも

 

偶然ではないのかもしれません。

 

もしかしたら植物は

虫だけでなく

 

私たち人間にも

何かを届けているのかもしれません。

 

人が感じる「心地よさ」や「安らぎ」は、

植物からの働きかけに

 

どこかで応えている結果なのかもしれません。

 

そこに、

 

まだ言葉にならない関係が

あるのかもしれません。

 

次は

「人はなぜ植物の香りにひかれるのか」

 

について

一緒に考えてみたいと思います🍃

 

 

 

 

広い野原の中で

 

ふと不思議に思うことがあります。

 

目立たない花なのに、

なぜか虫は迷わずたどり着いている。

 

花は動きません。

 

ときには

ほとんど気づかないほど小さな存在です。

 

それでも虫たちは、

 

まるで場所を知っているかのように、

まっすぐ花へと向かっていきます。

 

どうして、わかるのでしょう?

 

 

 

虫たちは「香りの道」をたどっている

虫たちは、

 

「香りの道」をたどっている

と考えられています。

 

前回お話したように、

 

香りは空気の中に広がる

「地図」のようなものです。

 

ただしその地図は、

 

均一に広がっているわけではありません。

 

 

 

 

香りは”流れている”

香りの分子は、

 

風や温度の影響を受けながら、

かたまりのように流れていきます。

 

この流れは

 

「プルーム(香りの煙のような流れ)」

と呼ばれています。

 

つまり虫たちは、

 

ずっと香りを感じているのではなく

 

・香りがある

・香りが消える

 

その繰り返しの中にいます。

 

ふっと香りを感じた瞬間に、

その方向へ少し進み

 

香りが消えたら、また探す。

 

それを何度も繰り返しながら、

 

まるで見えない道をたどるように

花へと近づいていきます。

 

 

 

 

「触覚」というセンサー

ここでとても大切なのが、

昆虫の触覚です。

 

触覚は

 

とても高性能なセンサーのようなもので、

 

ほんのわずかな香りの変化も

感じ取ることができます。

 

ガやチョウは、

 

数十メートルどころか、

条件によっては数百メートル先の香りを

感じ取ることもあるといわれています。

 

 

 

 

見えない道をたどる飛び方

さらに面白いことに、

 

ガはただ香りの強い方向に進むのではなく、

 

風に対してジグザグに飛ぶことで

香りの通り道をたどっています。

 

まるで

 

見えない糸を追いかけているようです。

 

 

 

 

香りは”情報”そのもの

ミツバチの研究からも、

興味深いことが分かっています。

 

ミツバチは

 

香りの種類だけでなく

香りの混ざり方や変化も感じ取っています。

 

単純な香りよりも

 

いくつもの香りが重なった

複雑な香りの方が、

 

花の場所をより正確に

見つけやすい

と考えられています。

 

これは少し、

 

私たちの嗅覚にも似ています。

 

人もまた、

 

香りをひとつではなく

いくつもの重なりとして感じています。

 

虫にとっても香りは

 

ただの匂いではなく、

 

空気の中に広がる

”情報”そのものなのです。

 

 

 

 

植物は香りで語りかけている

ここで、

 

もう一つ大切なことがあります。

 

花の香りは

 

・虫の種類によって変わり

・時間帯によって変わり

・強さも変わります

 

つまり植物は、

 

「来てほしい相手」に合わせて

香りを調整しているとも考えられています。

 

香りは、

 

ただのいい匂いではなく、

植物という生命から,

他の生命へのメッセージです。

 

 

 

 

人間にも届いているのかもしれない

そして不思議なことに、

 

その香りに

私たち人間も惹かれます。

 

それは偶然なのでしょうか・・・

 

 

私たちが「心地よい」と感じる香りは

 

植物からの働きかけに

知らないうちに応えている結果なのかもしれません。

 

目に見えないけれども、

確かに存在している

 

そんな空間の中に、

 

生きるために必要な”何か”が

あるのかもしれませんね♪

 

 

もしかすると植物は

 

私たちが思っている以上に

まわりの世界を感じ取りながら

生きているのかもしれません。

 

最近の研究では

 

花は「香り」だけでなく

ある”音”にも反応していることが

わかってきています。

 

植物が「音」や「振動」に

反応しているのではないかということです。

 

次の記事では

 

不思議で

とても面白いお話

「花はミツバチの羽音をきいている」

 

について紹介したいと思います🍃

 

 

どこからか

ふわっといい香りがしてきて

 

「どこからだろう?」

 

と周りを見渡したことはありませんか?

 

 

私は歩いているとよくおいしい匂いに反応して

キョロキョロしてしまいますキョロキョロ

ちなみに私自身は

究極の方向音痴です・・・
近場でもよく道に迷っています・・・

 

車を運転しているとき、

カーナビは

文明の進化のありがたさを感じる存在です。

窓からみえる景色が気持ちを楽しくしてくれます。

 

 

話がそれましたが
そんな方向音痴な私も、

 

おいしい匂いを頼りに
ウキウキした気持ちで動くと
たどり着けます
照れ

 

自然の力と

現代の技術

 

どちらも

 

私たちの暮らしを

やさしく支えてくれていますニコニコ
 

 

 

パン屋さんから漂ってくる焼き立てパンの香り

コーヒーを入れたときの朝の香り

素敵な人とすれ違いざま、香る香水の香り

春の花の香り

大好きな自然の香り

 

あげるときりがありません。

 

 

香りは目に見えないのに

私たちはなんとなく

 

香りのする方向

を感じ取ることができます。

 

これは不思議なことです。

 

香りはどうやって

空気の中を広がっているのでしょう?

 

 

 

 

香りの正体はとても小さな分子

これまでの記事で

香りの正体は

 

分子

 

だとお話しました。

 

花や植物から出た香りの分子は

空気の中に飛び出すと

じっとしているわけではありません。

 

常に動き続けています。

 

空気中の分子は

見えない世界で

ぶつかり合いながら

ランダムに動き回っています。

 

これを、

 

熱運動

 

といいます。

 

この動きによって

香りの分子は

空気の中に少しづつ広がっていきます。

 

 

濃いところから薄いところへ

香りの分子が広がる

もう1つ大切な現象があります。

 

それが

 

拡散(かくさん)

 

です。

 

分子は

濃いところから薄いところへ

自然に広がっていく性質があります。

 

たとえば

 

香水を1滴つけると

最初は近くで強く香りますが

時間がたつと部屋全体に広がります。

 

これは香りの分子が

空気の中を動きながら

少しづつ広がっていくからです。

 

 

 

 

空気の中にできる「香りの地形」

こうして香りが広がると

空気の中には

 

・香りが濃い場所

・香りが薄い場所

 

ができます。

 

香りの近くでは濃く

遠くでは薄くなります。

 

つまり空気の中には

目にみえませんが

 

香りの濃淡の地形

 

のようなものが生まれています。

 

これを少し想像してみると

香りは

 

空気の中に広がる香りの地図

のようにも思えてきます。

 

 

 

 

私たちはその地図を感じている

私たちは無意識のうちに

 

「どちらが少し香りが強いか」

 

を感じ取っています。

 

そして

 

少し香りが強い方向へ

自然と近づいていきます。

 

気が付けば

パン屋さんの前にたっていたりします照れ

 

つまり私たちは

 

目に見えない香りの地図

 

をたどって

香りのもとへ近づいているのです。

 

 

 

 

この地図を使う生き物

じつはこの「香りの見えない地図」を

とても上手に使っている生き物がいます。

 

それが

 

虫たちです。

 

広い野原の中で

虫たちはどうやって

花をみつけているのでしょうか?

 

そのヒントもやはり、

 

香り

 

の中にあります。

 

虫たちは

花の香りをどのように感じ取り

どうやって花へたどり着くのでしょうか?

 

次の記事で

少しのぞいてみたいと思います🍃

 

 

私たちは毎日の生活の中で

たくさんの香りを感じています。

 

コーヒーの香り

トーストが焼きあがる香り

赤ちゃんの香り

花の香り

 

不思議なことに、

私たちはそれぞれの香りを

ちゃんと区別することができます。

 

コーヒーとチョコレート

レモンとグレープフルーツ

 

似ている香りでも

意外と簡単に

違いを感じ取ります。

 

人は

どれくらいの香りを

かぎ分けることができるのでしょうか?

 

 

 

 

実はとても多くの香りを感じている

以前は

 

人間が区別できる匂いは

約1万種程だと

考えられていました。

 

ところが最近の研究では

 

ずっと多くの香りを

感じ分けている可能性がある

 

と言われています。

 

私たちは普段

意識していませんが

 

実はかなり繊細に

香りを感じ取っているのです。

 

 

 

 

鼻の中の小さなセンサー

鼻の奥には

 

嗅覚受容体

というセンサーがありましたよね。

 

このセンサーは

香り分子の形に反応する

 

「鍵と鍵穴」のようなしくみでした。

 

香り分子が

このセンサーに触れると

 

その情報は直接脳に伝わります。

 

そして脳は

 

たくさんの香り分子の組み合わせをもとに

香りを区別している

考えられています。

 

精油の香りは

例えると

 

1つの曲のようなものです♪

 

メロディーとなる主な香りに加えて、

そのまわりには

数百種類もの香り分子が

伴奏の和音として存在しています。

 

 

メロディーと伴奏の和音が

重なり合いながら、

香りに深みを与えています♪

 

 

 

この和音があるからこそ、

香りはより立体的になり、

 

記憶をやさしく、そして奥深く彩るのかもしれません

 

 

 

伴奏の部分にこそ

 

精油の神秘の力が

込められているのではないでしょうか🍃

 

 

 

香りの世界はとても繊細

私たちは普段

視覚や聴覚を多く使っています。

 

そのため

嗅覚の能力には

あまり気づいていないかもしれません。

 

けれど、

 

食べ物の匂い

季節の空気

花の香り

 

などを感じ取るとき

 

私たちの嗅覚は

とても繊細に働いています。

 

たくさんのほんのわずかな分子の違いを

感じ取っているのです🍃