グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの
麦類に含まれるタンパク質のことを指します。
弾性に富むグルテニンと
粘性に富むグリアジンが練られる過程で
水を吸収し絡み合い、網目状に繋がった
状態であり、独特のもちもち食感を
生み出しています。
グルテンは、パン、うどん、ピザ、ケーキなど
多くの小麦製品に含まれていますが
一部の研究では、摂取し過ぎると
消化されにくく、消化器官に負担をかけ
腸内環境を乱し、便秘などの症状に
繋がってしまうと言われています。
また、グルテンには依存性があると言われており
食べ過ぎに繋がることも懸念されています。
そのため、健康目的からグルテンを除いた食事
『グルテンフリー』に取り組む人が
増えていますが、グルテンフリー生活は
必要な栄養素が不足する恐れもあるため
注意が必要です。
ここで、グルテンの過剰摂取が１つの要因となる
疾患について紹介します。
リーキーガット症候群
（腸管漏出症候群）
なんらかの原因で腸のバリア機能が壊れ
体に有害物質が入り込むことによって起こる様々な症状のことをいいます。
リッキーガット症候群の原因として
よく知られているのが『グルテン』です。
グルテンに含まれる『グリアジン』が
腸壁に付くと、『ゾヌリン』という
タンパク質を放出し、細胞同士の繋がりを緩め
本来通過することのない食物成分や細菌が腸管から
血液中に漏れていき、便秘や下痢、腹部膨満感など
の症状に繋がります。
また、有害物質が血中に入り込んでくると
体はこれを『異物』と判断し免疫反応による炎症が起こり、自己免疫疾患の発症にも繋がると言われています。
リーキーガット症候群の対処方法について
簡潔にまとめます。
1. グルテンフリーの食事を取り入れる
グルテンを含む食品を避け、グルテンフリーの
食品を選ぶことで、腸内環境の改善を図ります。
2. 抗炎症食品の摂取
抗炎症作用のある食品（例えば、オメガ3脂肪酸を含む魚や亜麻仁油、抗酸化物質を含む野菜や
果物）を積極的に摂取し、炎症を抑えます。
3. プロバイオティクスとプレバイオティクスの摂取
腸内の善玉菌を増やすために、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品（プロバイオティクス）や
食物繊維を多く含む食品（プレバイオティクス）を摂取します。
4.ストレス管理
ストレスが腸内環境に悪影響を与えることがあるため、リラクゼーションや適度な運動、十分な睡眠を確保することが重要です。
これらの方法を取り入れることで、リーキーガット症候群の症状を緩和し、腸内環境を改善して行きましょう‼️