NHK BS放送で、だれかに話したくなる 山本周五郎 日替わりドラマが再放送されていた。
『女は同じ物語』、『晩秋』、『泥棒と若殿』、『はたし状』。
ドラマの最後はいずれもほっとする。いずれも楽しく視聴した。
新潮社の『山本周五郎長編小説全集』を夢中で読んだ時期があった。
今回のドラマは、いずれも短編。
小学館の『山本周五郎中短篇秀作選集』に収録されている。
この選集の中に『ひとごろし』と言う作品がある。題とは裏腹にユーモア溢れる作品。また『おたふく』も好きな作品です。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。其の後も多くの文学賞を固辞した。
周五郎の独自のスタンスと文学的信念か。
50代の女性から周五郎のお勧め本ありますかと聞かれた時、まず読んでみてと紹介したのが『日本婦道記』だった。
読んだかな?他人に本を紹介するのは難しい。
1967年死去。
山本周五郎賞は1988年創設。
第1回は山田太一『異人たちとの夏』が受賞している。