石川県のソウルフード『とり野菜みそ』。甘辛くコクのある味わいが特徴で、鍋料理に欠かせないみそです。能登の知人宅を訪れると、夕飯はこの味噌を使った鍋が必ず出されたものです。
由来は、江戸時代に廻船問屋を営んでいたまつやの初代当主が、航海中に野菜不足で体調をくずす船乗りのために考案した調味料みそ。『とり』は鶏肉のとりではなく、野菜を摂る意味合いだそうです。
『まつや』のホームページにはこのとり野菜みそを使ったレシピが数多く載せられています。
今回は、旬の牡蠣を使った味噌味の鍋を作ります。
材料 1人前
牡蠣 5ヶ
白菜、ねぎ、しいたけ、豆腐、しらたき、とり野菜みそ
各分量は、自分の好みで
鍋に昆布又は出汁パックを入れ出汁を作ります。沸騰させ味噌を入れます。薄味で入れ、物足りなかったら足します。
野菜などは、火が通りにくい順に入れます。上記材料だと豆腐→しらたき→しいたけ→ねぎ→牡蠣→白菜の葉
鍋の火加減が重要です。沸騰しすぎると野菜の食感がなくなります。
牡蠣も火が通ればプリプリ感で食せます。火を通しすぎると身は小さく固くなります。
だから、牡蠣は一度に入れず、その都度。
寒い冬の夜は、牡蠣鍋が最高です。
追記:能登地震に遭われた皆様へ、心からお見舞い申し上げます。幸い私の知人は無事でした。この困難な時期、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈りしております。大切な方がたを亡くされた皆様には、深い哀悼の意を表します。力を合わせ、この試練を乗り越えることを信じております。