MBSさんのちちんぷいぷい金曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第17章『東海道五十三次の旅』35宿目のまとめ。
【35宿目・前編】 2020年10月09日(金)放送
旅の内容:●吉田宿 → 御油宿▲取り残されて渡し船?!■映える?!小菊★お寺がお稲荷さん?!
スタートは愛知県豊橋市・吉田城。目標地点は豊川市・御油宿。約17キロのコース(前編)。
午前7:30、愛知県豊橋市、吉田城の前からオープニング。朝の天気は曇りで、過ごしやすい気温。
スタートから2キロ、『牛川渡船[運賃無料]』に到着。牛川の渡しは、現在でも竹竿で川底を押して進む、昔ながらの渡船を続けている。
渡船の約束をしている、船頭の荒津さんにお話しをうかがう。
主要な街道から優先的に橋が架けられ、取り残されてしまったとのこと。
「せっかくだから、今日、漕いでみますか?」とお誘いを受ける。豊橋市では、ふるさと納税の返礼として、船頭体験を企画している。
豊橋市にふるさと納税していないくっすんが、特別に船頭体験に挑戦させてもらう。初心者でも安心、船はワイヤーでつながっているため、流される心配はない。
だがしかし、竹竿を持たせると、なんだか危なっかしいくっすん。竹竿を川底に突っ込んだら抜けなくなって、なんとかしようとしたがなんとかならなくて、両手で持ったまま川へダイブ。
心配する河田アナが駆け寄って引き揚げようとしたが、重くて無理。船頭さんといっしょに船の上に引き揚げる。
くっすんは「河田さん、やってくださいよ。」と諦める。河田アナは、くっすんが川に豪快にダイブする様を目の当たりにして、おじけづく。そうこう言っている間に、自然の流れで川は対岸へ着いた。
全身くまなく水浸しのくっすん。替えの服に着替える。
午前9:00、
スタートから5キロ、愛知県が全国シェア9割を占める、小菊を作っている農家さんの、ビニールハウスで取材する。小菊とは、お刺身に添えられている、黄色い花のこと。
『豊橋温室組合 菊花部会』の石黒さんに、小菊についてお話しをうかがう。
お刺身に添えるのは、見た目がはなやかになるだけでなく、殺菌作用もあり、そして花自体も生で食べられる。江戸時代から生ものの横に添えられ、昔は毒消しの役割があった。
最近では、プラスチックの小菊を使っているスーパーもあって、食べるという認識をされている人が少ない。農家さんとしては、本当は食べてもらいたい。
なので、お花の匂いが気にならないよう、改良して匂いを抑えて、食材として使ってもらえるようにしている。
食材としての認識を広めるため、石黒さんが加入されている農業組合では、様々なアレンジ料理を考案している。その中から、3つの料理を準備してくれていたので、ビニールハウスの外でいただく。
3品は『小菊とほうれん草の肉巻き』・『小菊のブーケサラダ』・『小菊と梅ゆかりのおにぎり』。肉巻きを食べた河田アナは、ちゃんとほんのり苦みのある小菊の味がして、アクセントになっているとコメント。続いて食べたおにぎりは、小菊の味、というより食感を楽しめ、何より見た目がカワイイ。
ブーケサラダは、クレープで包まれたハム・野菜に、小菊がちりばめられた一品。くっすんは、「ハム美味しい、クレープも美味しい。」とコメントし、「小菊は・・・。」と河田アナにツッコまれる。ちょっと思案して、「あまり(味を)感じないです。」。
小菊料理を作ってくれたのは、石黒さんの奥さん。ちょっと離れた場所から見守っていたので、呼び寄せてお話しをうかがう。
小菊は見た目がかわいくて、子どもも喜ぶ。ちなみに、石黒さん家の食卓には、小菊はそんなに並ばないとのこと。あと、旦那さんとの出会いは飲み会とのこと。
小菊農家を出て、
午前10:30、愛知県豊橋市から豊川市へ入る。
スタートから9キロ、「神社じゃないよ、お寺だよ。」、『豊川稲荷 妙厳寺』に到着。室町時代に創建された曹洞宗のお寺で、京都の伏見稲荷、茨城の笠間稲荷と並
び、日本三大稲荷のひとつに数えられる。その昔、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康も
信仰したとされる。現在も、年間数百万人もの参拝客が訪れる。
本殿の手前にある鳥居の前で、僧侶の林さんに、祀っている仏様についてうかがう。
『豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)』を祀っている。女の人の姿で、たくさんの稲穂を背負って、眷属である白い狐にまたがっている。
全国各地の稲荷神社の神様は、狐を眷属にしている。妙厳寺も狐にまたがる仏を祀っているため、いつしかお寺でありながら『おいなりさん』と呼ばれるようになった。
神社の象徴・鳥居には、横から見ると卍のマークが記されている。明治時代の神仏分離令が出される前に建てられた鳥居で、お寺が管理していたことを表す。
林さんに案内していただき、境内の奥の方[霊狐塚]へ移動すると、おびただしい狐の像が祀られている。今のところ950体ほどあり、主に信者の方が祈願成就のお礼として奉納したもの。
豊川吒枳尼真天は商売繁盛のご利益があり、様々な参拝者の願いを叶えてきたことから、霊狐塚は金運のパワースポットといわれる。
河田アナが1体おいくらで奉納できるかうかがうと、小さいものは10万円、大きいものは20万円とのこと。まあ妥当な金額であるが、「ちょっととりあえず、あの大阪に持ち帰って改めて連絡させてもらってよろしいですか?わたくしあの、小遣いが・・・3万円・・・。」と、言わなくていいことまで言ってしまうくっすん。
午後0:10、豊川いなり表参道の商店街を歩く。いなり寿司を売っているお店が、あちらこちらにある。豊川稲荷の門前町は、いなり寿司発祥の地とされる。
明治12年創業の『カドヤ』にて昼食。河田アナ・くっすんともに『きしめん』
(いなり寿司1個おまけ付き)を食べる。ウナギがのったいなり寿司・『うなぎいなり 4個』は、2人でシェアする。
うなぎいなりは、ウナギの味付けが薄めで本来の味を楽しめる。いなり寿司とウナギの組み合わせがマッチすることを確認する2人。
名古屋名物のきしめんは、上品なお出汁にもっちりとした柔らか麺がズルズルいけちゃう。
前編は、ここまで。次回予告、『新型新幹線を製造する工場に潜入!』・『町の青年が花魁に変身する祭りとは!?』・『豊橋の絶品ソウルスイーツとは!?』。
【35宿目・後編】 2020年10月16日(金)放送
旅の内容:●吉田宿 → 御油宿▲目尻がすごい?!新型新幹線■豊橋のソウルスウィーツ?!★御油宿の過激な客引き?!
スタートは愛知県豊橋市・吉田城。目標地点は豊川市・御油宿。約17キロのコース(後編)。
午後0:10、愛知県豊川市、イオン豊川店の前をゆく。
スタートから10キロ、新幹線の車両を作っている、『日本車輌製造株式会社』を取材する。新型新幹線の製造を手がけていて、2021年に創立125年をむかえる。日本で初めて、バスや地下鉄を製造した、歴史ある企業。これまでに製造した新幹線の数は、日本最多の4,000両越え。
今回は特別に、工場内を見学させてもらう。
製作所長の三木さんに案内されて建屋に入ると、製作中である新型新幹線の先頭車両がお目見えして、度肝を抜かれる2人。
昔は職人さんが、車両の1枚1枚骨を作って、そこに板を張って、叩いて仕上げていたらしい。
現在は、ある程度の形までは、機械加工で作っている。しかし仕上げでは、職人さんの感覚・手で触った感触に頼った、手作業で完成させる。
新型車両のこだわりポイントは、目尻(ライトがつくところ)。デザインだけでなく、高速で走る新幹線の空気抵抗を減らすため、計算された形をしている。洗練されたフォルムの秘密を知って、「すごーい×3。」と拍手するくっすん。
続いて、完成した車両を次の工程に送るため、クレーンで吊って台車に載せる作業を見学する。
どでかい車両がクレーンで吊られて移動する様を見て、「まるでUFOキャッチャーみたいですね。」と例えるくっすん。
台車に見事ピッタリ車両が載った瞬間、拍手喝さいする2人。「やったー。」と、ガッツポーズまでするくっすん。「・・・これはプロの仕事なんで。」と所長さんの仕事への情熱があふれる。
最後に、屋外で、完成した新型新幹線を拝見する。
真正面から新幹線を見て、「この角度で見ることないですから。」と興奮する河田アナ。納品直前の『N700S』で、近寄って新幹線の顔を、まじまじと見る2人。
所長さんからクイズ、「『N700S』のSってなんだと思います?」。くっすんの回答は、スーパースター(新幹線のキムタク?)。正解は、Supreme(最高 or 至高)。ワンランク上の乗り心地で、世界最高品質を自負する。
現在、『N700S』はどんどん製造中で、今ある新幹線と置き換わり、我々が乗る機会もどんどん増えてくるであろう。
午後2:30、工場を出てすぐ、とあるお店のノボリに、くっすんが反応する。『豊橋ソウルスウィーツ ピレーネ』と書いてあり、「だってソウルスウィーツってことは、大阪でいえばタコヤキみたいなもんですよね。」と興味津々。
甘い匂いに誘われて、『ボンとらや 豊川本店』に入店。ショーケースには、バニラ・モンブラン・ブラックサンダーと、様々な種類のピレーネが並ぶ。
ピレーネは、手軽に食べられるように、ケーキのスポンジにクリームを入れて、包んだお菓子。
4キロほど離れたご自宅から、ピレーネを買いにきたおかあさんに出会う。ご主人のコーヒーのお供に、ピレーネを出すと喜ぶとのこと。
河田アナはバニラ味を、くっすんは期間限定のモンブラン味のピレーネを、店内で食べる。ふわっふわのスポンジに、なめらかで口当たりやさしいクリームが絶妙。
午後4:00、
スタートから約15キロ、休憩を所望するくっすん。2人は縁石に腰を下ろす。両方の足の付け根がめちゃくちゃ痛くて、セルフマッサージするくっすん。河田アナは、午前中に川へドボンしたことが原因では?と分析。
くっすんは河田さんへマッサージを頼んだが、「いや、自分でやってください。」とむげに断られた。
スタートから16キロ、『大社神社』に到着。大社(おおやしろ)神社は、西暦900年代にはあったと伝わる神社。毎年7月、東海道に行列を作るお祭りが開催される。
本殿の前で、宮司の鈴木さんに賑やかなお祭りについてお話しをうかがう。
国府夏祭り(こうなつまつり)というお祭りで、歌舞伎行列が人気。町の18~27歳までの青年が、石川五右衛門や花魁などの歌舞伎の恰好に扮して、お神輿とともに東海道を練り歩く。歌舞伎と一緒で参加は男子のみで、歌舞伎で化粧する、プロの方に化粧してもらう。
過去の歌舞伎行列の映像を、タブレットで拝見する。
歌舞伎行列のルーツは、昔は境内にあった舞台で歌舞伎の踊りをしていたが、踊りが難しくなり、誰でもできるだろうと山車のお囃子に合わせる、行列スタイルになった。
今年はコロナの影響で歌舞伎行列が中止になったので、代わりに、アマビエ神輿を載せた軽トラが、町を回った。軽トラからは雅楽のお囃子が流れ、お囃子を聞いた人から参拝するシステムで、密を防いだ。
せっかくだから、本殿の前に止められた軽トラのアマビエ神輿に、コロナの早期退散を願ってお参りする。
午後5:00、
スタートから17キロ、目標地点の御油宿に到着。全長約1キロの御油宿には、本陣4軒・旅籠62軒が建ち並んだ。
歌川広重の描いた御油宿の浮世絵について、ボランティアガイドの辻さんにうかがう。
道の両サイドに建物が建ち並び、道の中央で男女がもみ合いになっている構図。『旅人留女』と書いてあり、どうしても自分の旅籠に泊めさせたいという女性が、背後から旅人を捕獲している、コミカルで躍動的な作品。広重節の誇張増し増し。
浮世絵の構図とそっくりな場所が、いくつかあって、そのうちの1つに案内してもらう。広重の絵を見つつ、その場所に立ってみると、確かに似ている・・・気がする。大正時代の同じ場所・同じ構図の写真もあり、広重の絵と並べると、ほとんどいっしょの風景にみえる。
最後に御油宿の通行手形を書いてもらい(裏側には「ごゆ(御油)るりと」のコメントももらい)、御油宿の通行許可をいただく。こうして、東海道五十三次・35宿目の御油宿への旅を無事終えた。
■簡易チャート
スタート:愛知県豊橋市・吉田城 → 『牛川渡船[運賃無料]』(2km) → 小菊のビニールハウス (5km) →『豊川稲荷 妙厳寺』(9km) → 霊狐塚 → 昼食:『カドヤ』→ 『日本車輌製造株式会社』(10km) → おやつ:『ボンとらや 豊川本店』→『大社神社』(16km) → 目標地点:御油宿 (17km) → 御油宿の浮世絵を描いた場所
