MBSさんのちちんぷいぷい木曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第16章『日本 修行場めぐり』43日目のまとめ。
【43日目】 2018年03月14日(木)放送 [最終日]
旅の内容:●熊本県玉名市「功徳行」▲ネタばれ注意?!日本マラソンの父■今も受け継がれる博愛心に感動★総決算?!死亡遊戯的五重塔の試練
スタートは熊本県玉名市・JR『新玉名駅』。目標地点は熊本県玉名市・誕生寺[奧之院]。約9キロのコース。
午前8:00、熊本県玉名市にある、JR『新玉名駅』の駅舎前からオープニング。朝から雨降りで、ロケ日の天気予報は雨時々曇り。
突然ですが、河田アナから重要なお知らせ。永らく続いた日本修行場めぐりシリーズ、本日が最終回です。「僕、クビですか?」と、くっすんにとっては晴天の霹靂。安心してください、修行場めぐり編が終了するだけで、河田アナとくっすんの旅は、まだまだまだ続く・・・。
本日の修行は、修行場めぐりシリーズの総決算となる、功徳行。五重塔を登りながら、各階で違う修行をおこなう。
玉名市は、熊本県の北西部に位置する、人口66,000人の市。JR『新玉名駅』の前には、玉名市ゆかりの人物・金栗四三の銅像が建っている。マラソンランナーの金栗は、初めてオリンピックに出場した日本人。
午前8:10、のどかな田んぼ道を西へ歩き、
午前8:45、スタートから2キロ、『玉名市立歴史博物館 こころピア』にて、『日本マラソンの父・金栗四三』展を観覧する。こころピアは平成6年にオープンした博物館で、古代から近世までの玉名の歴史を学べる。
開館時間前に、特別観覧させてもらう。技術主任の佐藤さんに、案内と解説をしてもらう。佐藤さんのネックストラップのIDカードの上に、金栗の文字の入った手作りアップリケが付いている。
朗らかに笑っているおじいちゃんの写真は、誰であろう金栗四三。生まれは玉名市のお隣の和水町で、父が43歳のときに生まれたので四三と名付けられた。その後、玉名市の池部家に養子に入り、晩年を玉名市で過ごした。
明治45年にスウェーデンで開催された、ストックホルムオリンピックにマラソン選手として出場した。ところが、レース中に意識不明となり、コースアウトして途中棄権した。
そして、あろうことか、棄権の手続きをとらずに帰国してしまった。だから、ルール上は、ずっとゴールしてない状況になっていた。
そこで、金栗はストックホルムに55年ぶりに招待され、オリンピック委員会の用意したゴールを切った。ストックホルムでは、行方不明になった日本人として有名だという。そのゴール時のポーズが、2代目グリコマークのモデルの1人となった。
金栗は地理教師をしながら、子どもや学生にマラソンを教えた。玉名市の小学校のマラソン大会のスターターも務め、生涯にわたってマラソンの普及に尽力したことから、日本マラソンの父と呼ばれている。また、いつもニコニコ笑顔なので、『仏の金栗』とも呼ばれた。
午前10:00、歩きながら、くっすんに大阪マラソンで番組代表ランナーとして参加してみてはどうか、と提案する河田アナ。
マラソンの話しで盛り上がること15分、
スタートから3キロ、大正14年に創立した、玉名女子高等学校を取材する。 教頭先生に案内され、中庭に移動すると、『日本赤十字社 発祥之地』の石碑がある。発祥之地はいくつかあって、そのうちの1つとされる。
学校から車で20~25分のところにある田原坂では、1877年に西南戦争最大の激戦・『田原坂の戦い』が繰り広げられた。佐野常民が、日本赤十字社の前身となる博愛社の設立をこの辺りで提案し、戦いの負傷者を敵味方なく助けた。
看護師を目指す、看護科1年生の実習授業を、特別に見学させていただく。生徒さんに、看護師になりたい理由をインタビュー。
「苦しんでいる人が多いから、寄り添っていけるような、優しい看護師さんになりたい。」とか、お母さんが看護師でカッコいいなと思って・・・とか。ピュアな生徒さんたちの語りを聞いて、心が洗われて涙をにじませるくっすん。
せっかくだから、いつも体の不調を抱えている、くっすんが患者役としてベッドに横たわる。体験するのは手浴で、手首や親指の付け根を注意しながらマッサージして、患者さんにはリラックスしてもらう。
くっすんを手浴中の生徒さんにも、看護師になりたい理由をうかがうと、病気で亡くなった自分のお母さんのように、苦しい思いをして亡くなる人が少しでもなくなるように、看護師としてたくさんの命を救いたいとのこと。ステキな博愛に、そんなこと自分は思ったこともないと、またも感動して涙するくっすんであった。
スタートから3.5キロ、午前11:30、ご当地ラーメンの玉名ラーメンが食べられる、『中王ラーメン』にて昼食。河田アナは『中とろラーメン(煮玉子・チャーシュートッピング)』を、くっすんは『並ラーメン』+揚げ豚足の『韋駄天』を食べる。ラーメンは、焦がしニンニクの香りがブワァーと広がる。くっすんがかぶりついた豚足は、食感がすごいプニプニしている。一口かぶりついた豚足を、「食べます?」と聞くが、断る河田アナ。
CM明け・・・午後0:00、雨の熊本県玉名市。修行場を目指して、北へ歩く。
全く人気のない山道へ入り、出会いもないまま歩くこと4キロ、
スタートから8キロ、石でできたミニ五重塔の横に、目標地点まであと1.3kmの案内板がある。
雨の強まる中、険しい山道を登りながら、1キロ歩き、
スタートから約5時間30分、
スタートから9キロ、午後1:30、目標地点の修行場・誕生寺[奧之院]に到着。真言律宗の修行場として、昭和53年に建立された。玉名出身で平安時代の高僧・皇円上人を、ご本尊・皇円大菩薩として祀る。
修行を行う五重塔・『五重の御堂』近くの軒下で、お世話になるご院代の川原さんに、功徳行についてお話しをうかがう。
行いを積み重ねる修行で、五重塔の1層~5層まで、地・水・火・風・空と5つの功徳を重ねていく。最上階の『空』にたどり着いたときには、2人に仏さんの姿になっていただきたいとのこと。
これまでの修行の集大成、功徳行を開始。川原さんら3人のお坊さんに後に続き、修行着に着替えた河田アナとくっすんは、五重の御堂に向かう。
第1層:地の修行
悟りを得る決意を示すため、ご本尊にお経を唱えて戒律を授かる。両膝・両肘・額を畳に投げ伏せる、五体投地で仏に帰依する気持ちを表す。
戒律を授かり、ご本尊の名を唱えながら階段を登る。
第2層:水の修行
墨を含んだ水で、般若心経を写経することで、仏の知恵を授かる。1字1字を仏様と思って、仏様を描く気持ちで丁寧に書く。いつもはスピード重視で書くくっすん、最終回に至って初めて、1字1字丁寧に書く。
しかし、敵は足元から忍び寄る。長時間の正座にともない、足がしびれてたまらず崩す2人。川原さんに写経を終えるまでは正座、と注意される。修行を受ける子供たちも正座のまま写経するので、大人として見本になれるよう、しびれと戦わねばならない。
写経開始から1時間、しびれに耐えながらなんとか書きあげる2人。ようやく足を崩し、つかの間の休憩。「こんなに正座したの初めて。生まれて初めて。」と足ガクガクの河田アナ。
最後だから少しでも成長を見せたいと気合を入れて書いたくっすん、河田アナもその丁寧さを認める。
しびれをとる間も十分とらせてもらえれず、フラフラの足取りなロボットの如く、次の層へ登る。
第3層:火の修行
護摩行で煩悩を焼き払う。炎の熱と煙の中で、一心不乱に御本尊の名を唱えることで、体を清める。
1層~3層まで正座が続き、足のしびれのダメージも積んでいく2人。まともに歩くこともできず、ヨロヨロのままですぐに次の層へ登る。
第4層:風の修行
真言宗の瞑想法・阿字観を行う。大日如来を表す、『阿』の言葉を発しながら息を吐く。呼吸を整えることで自然と心も整い、悟りの境地を目指す。
『阿』の字を観ながら瞑想を行うことから、阿字観と呼ばれる。阿字観で心を落ち着かせ、ついに集大成の集大成へ向かう。
第5層:空の修行
ご本尊・皇円大菩薩と一体となる。撫で仏とも呼ばれる、皇円大菩薩に触れ、自分の体の同じ場所を触ることで、一体になる。御足・御背中・御顔・御頭に触れ、全身で一体化する。
最後に、五体投地で修行達成の感謝を表す。
修行開始から3時間、功徳行の修行を達成。そのまま、修行のまとめに入る。くっすんは、これでけ重ねていっぺんにやると、功徳行が一番苦しかった気がする。
河田アナも、まだまだ届かない、自分が未熟なんだなと、修行を重ねるだけ感じた。
川原さん曰く、日常の1つ1つのことが、修行。誰も見てないところでゴミを拾ったりすることなど、功徳の積み重ねで、仏さまの世界に近づける。
43か所目の御朱印、誕生寺・奥之院の御朱印をいただき、修行場めぐり最後となる、43日目の旅を無事終えた。
2人は五重の御堂の近くで、43回におよぶ修行場めぐりを振り返る。くっすんは、修行をやればやるほど、あーやっぱり僕ってアカンねんな、っていう謙虚っていうか・・・、ちょっと素直になれたかなと思う。
河田アナは、自分ではなかなか1歩踏み出せないことを、体験させてもらえた。
寒中禊では、すっごいきついのに、進んで試練に飛び込む人たちが、毎年100人もいることに驚いた。
滝行で、高いところから落ちてくる滝の下に入っていくのが、恐ろしくて恐ろしくて仕方なかったくっすん。
大変な修行をすればするほど、まだまだやなあ or もっと一生懸命やらなアカンねんなあと思い知らされるけど、背中をポンと押してもらって、成長する大きなステップになったのではないかと河田アナの総まとめ。
2人が「お疲れ様でした。」と、あらえる者、あらえる物、あらえる機会に感謝して・・・
第16章『日本 修行場めぐり』
完
■簡易チャート
スタート:JR『新玉名駅』→ 『玉名市立歴史博物館 こころピア』 (2km) → 玉名女子高等学校 (3km) → [昼食]:『中王ラーメン』(3.5km)→ 目標地点:誕生寺・奥之院 (9km)