「完璧主義」は危険であると科学者が指摘～完璧は幻想！ミスするのが人生、ミスを楽しみ自他に許そう～

皆さん　　こんちゃ～　

　皆さんは、物事に対して　どのような姿勢　で取り組まれますでしょうか。

適当に・・　ほどほどに・・　ベストを尽くして・・　と思ったり、数字を挙げて、５０％程度できれば良し・・とか、７０％・・　８０％・・　いや完璧（１００％）に・・・　と設定したりしますね。　

言葉にしても数字にしても、程度の差こそあれ、誰でも無意識のうちに何らかの設定をしているのではないでしょうか　

これって、　「性格が出る」　とよく言われます。　

きっと、個人の生まれ持った性格だけではないですよね。

幼少期の家庭環境や両親の教育はもちろん、特に日本の学校教育は強烈ですから、私たちの人生観の形成に大きく影響を与えている　に違いないです。

そしてこれらの様々な要素がミックスして習慣や慣習となり、フィードバックによって再び個人の行動形体に深く影響与えていることでしょう。

さて、　いわゆる　『完璧主義』　に焦点をあてた研究結果が示されました。

皆さんは、『完璧主義』　の傾向はおありでしょうか。　

世界の中でも、特に日本は　個人の性格にせよ、社会的な要求にせよ、『完璧』をめざし、また求められる国だと言ってもいいかもしれません。

つまり、『完璧主義』　の傾向が強い国民性・・・　

もしそうであれば、私たちは気をつけた方がいいかもしれません。

以下の記事　　はその示唆を与えています。　良かったら一緒に見て　　みましょう。　では　どうぞ～　

●「完璧主義」は危険であると科学者が指摘
［source：BBC - Future　GigaZiNE］


By Vasiliy Efimenko

『「完璧主義」な人は、「なんでも100％のクオリティでこなしてくれる『パーフェクトマン』で、仕事のできる人」と認識されがちです。しかし、多数の研究結果を調べてみると、完璧主義な人は精神疾患を発症する危険性が高いとする報告が後を絶たず、研究者によると「完璧主義こそが精神疾患だ」という人もいます。　なぜ「完璧主義＝精神疾患」ととらえられるのかをBBCが報じています。

バース大学のトーマス・カラン氏の研究チームが発表した(PDFファイル)論文では、1989年～2016年のアメリカ人、イギリス人、カナダ人の大学生(計4万1641人)を対象に完璧主義の傾向のある人がどのように変化しているのかを調査した結果が掲載されています。調査によると1989年の学生と比較して、2016年には約55％の学生に完璧主義の傾向が見られることがわかりました。

また、「青少年の5人に2人が完璧主義者」であると指摘するのが、ウエストバージニア大学のケイティ・ラスムッセン氏。完璧主義者は年齢に関係なく、「うつ病」「不安」「自傷行為」「社交不安障害」　「広場恐怖症」　「強迫性障害」　「摂食障害」　「心的外傷後ストレス障害」　「慢性疲労」「不眠症」「消化不良」「慢性頭痛」などを引き起こす可能性があります。さらに問題なのは、完璧主義者が一度挫折を経験してしまうと、自殺に及ぶ可能性が高くなるとのことです。このため、完璧主義者が増えてくることは望ましいものではなく、自己を破壊するものにつながると指摘しています。


By Ninian Reid

カーティン大学のサラ・イーガン氏は、世間的に完璧主義がポジティブに捉えられるのは、完璧主義の人のうち、高い意欲を持って目標に向かい、さらに一定以上の無理はしない「健全な完璧主義者」の存在によるものだと指摘しています。

これに対して、「不健全な完璧主義者」はベストを尽くしてもなお内容に満足していないことが多いとのこと。また目標を達成できなければ、余計にイライラする傾向にあります。1000人以上の中国人学生を対象にした(PDFファイル)研究では、リーダーシップやその他さまざまな尺度で評価し「才能がある」とされた学生が「健全な完璧主義」である一方、圧倒的大多数の「才能がない」グループの学生は「不健全な完璧主義」である傾向が強いことを示されています。

ヨーク・セント・ジョン大学のアンドリュー・ヒル氏は、完璧主義者のグループとそうでない人のグループを作り、事前に勉強する時間を与えた後に試験を受けさせるという実験を行いました。試験問題は意図的に事前に説明した内容とは異なるものを出題し、誰もいい点が取れないような細工が行われました。その結果、完璧主義者のグループはより強い不幸を感じたことがわかりました。なお、完璧主義者のグループとそうでない人のグループの勉強していた内容には大差がなかったことがわかっており、完璧主義者とそうでない人の努力量に変化がないことも確認できたとのこと。「完璧主義者は失敗すると、感情的になりやすく、厳しくあたる傾向にあります。また、激しい罪悪感とともに、必要以上の恥を感じています」とヒル氏は語っています。


By Efti Hia

世界保健機関(WHO)によると、記録的な数の若者が精神疾患を経験しており、うつ病、不安、漠然と死を願う「自殺念慮」は2008年から一般的なものになったとのことです。そして、完璧主義の傾向がこれらの病気を発症させる可能性が予測されています。ヒル氏は「不安と抑うつに対する、最も強力な手段は『自分にやさしくする』ことであり、これは完璧主義者が最も欠いているものです」と語っています。

ゲント大学のバート・ソーネンス氏らの研究では、子どもが間違いを犯した時に罪悪感を感じさせるような対応を行うと、その子どもを完璧主義者にする傾向が高くなる ことを示しており、うつ病を発症する可能性が高いことを示しています。カラン氏は「子どもには厳しく接するよりも愛情を持って接することが大切です」と述べています。』


いかかでしょうか。　

いかに　『パーフェクトが危険』　か・・・ということがよくわかりますね。

私たちは、常に気をつけなければなりせん。　

日本の社会は、あまりにも完璧を求めすぎていますから・・・

自分は完璧を求めていなくても、社会がそれを求めることが多々あるからです。

「完璧でなければ許されないのか・・・」「もっとゆっくり行こうよ・・」と感じることが、日本の社会には多々有ります。　皆さんの周辺ではいかがでしょうか。

日本には、　“うつの患者が多く自殺者が多い”　のは、それが原因の一つと言ってもいいでしょう。

『完璧』がいけない・・と言うわけではないです。

『完璧主義』は　決して『日本の美徳』ではなく、それは病気をもたらす・・・　ということです。

そして、それ以前に、　“完璧という状態は存在しない”　ということをまず理解することです。

宇宙のすべてに“動き（回転）”があります。　これが真実・・

川の水のように、宇宙のすべてが動き変化しているのですから、　絶対的な一定普遍の『完璧』という状態は存在しない・・・　ということですね。　

結局　それ（完璧）は“幻想”　だということ。　

存在しないものを求めても到達しない。完璧だと思っても次の瞬間には変化して、既に完璧ではなくなります。だから、いつも満足できない・・という状態になり、気が滅入る・・・そして　“うつ”　になる・・・

当然の流れですね。

上の記事　　は、そのことを指摘しています。

幻想的な完璧を求める・・・ということは、現実から自分自身を切り離してしまう・・　ということ　です。　だから　孤独感が増すだけ　です。　

また、“生きている”　ということは、“ミスをする”　ということ・・・つまり　“リスクがある”　ということ。

どんな場面でも、ミスする可能性があるし、それを喜んで受け入れる人生、それを楽しむ人生でなければ、のびのびとした美しい人生を送ることはできないでしょう。

そして　他人にも完璧を求めない　こと・・・。　ミスを許し共有する　こと・・・ですね。　そうすると、周囲との繋がりを深く感じ、孤独感から解放　され、『完璧神話』　から確実に脱却することができることでしょう。　

私たちは、『完璧』　である代わりに　『変化する時の流れの中で、たくさんのミスを楽しみながら、その瞬間瞬間にベストであろうとすること』は可能です。

この意識が　　“幻想的”　な　『完璧な人生』　ではなく、“現実的”　な　『ベストな人生』　をもたらす　ことでしょう。

今日も、宇宙人エロヒムの哲学　である、　“今、この瞬間瞬間をあたかも最後の一瞬であるかのように最高に生きる”　ことに徹する一日としましょうか。

皆様は、どのような人生観をお持ちでしょうか。

皆様、今日もご覧頂きありがとうございました。
今日も、様々なミスを楽しみ、充実した瞬間を送るベストな一日でありますように。　愛を込めて