驚くほど地球の地形に似ていた!土星の衛星「タイタン」のマッピング画像が完成。~メタンの海とは?~
今日は 太陽系の天体 のお話です。
昨年(2017年)、1997年にNASAが打ち上げた 土星探査探査機 『カッシーニ』 が、約20年間続いた任務を終えて、土星に突入して、燃え尽きました。
『カッシーニ』 は、実際に観測を行った13年間に、土星だけではなく、その衛星についても様々な探査を行い、多くの画像データを地球に送って きてくれて素晴らしい成果を残してくれましたね。
その中でも、特筆すべきことは、カッシーニは、小型探査機『ホイヘンス』を、土星の最大の衛星タイタンに軟着陸させ、多くのデータを送ってきた ことでしょう。
その結果、タイタンには メタンの海が存在する ことがはっきりしました。
『海』 とは 言っても、月の 『静かの海』 のような比喩的なものではなく、本当に『液体の海』 が存在していた のです。
そのことに、私は、心底 驚かされました。
タイタンの上空から見た地形は、地球の大陸や海、そして山や川が作る地形そのものだった からです。
この事実は 今でも 一般には あまり知られていないのではないでしょうか。
タイタンの海の存在については、昨年(2017年)の 5月7日の記事 で 少し 触れさせて頂きました。
こんな感じ
【火星で見つかった“異様すぎるクレーター”は自然物?or古代文明の遺跡? NASAも完全にお手上げ
】
そして、記事に掲載させて頂いた タイタンの表面の地形の画像がこれ です。
タイタンの地形
これだけ見ても 超~驚き です。
川が作り出した 地形と海岸線や海が 本当に確認できますよね~。
しかし、これだけでは 話は、終わらなかったようです。
カッシーニが集めたデータは、 これまで 詳細に解析されてきました。
そして ついに、タイタンの表面の地形図が完成した のです。
そのことについて述べた 以下の記事 について、良かったら 一緒に見て
みましょう。では どうぞ~
●驚くほど地球に似ていた。土星の衛星「タイタン」のマッピング画像
(Saturn's moon Titan sports Earth-like features
:2018年1月3日英語版配信)
[source:Geophysical Research Letters
カセパイア
]
『 1997年に打上げられた土星探査機「カッシーニ」は、2004年に土星へ到着。それから13年に渡り最新の機器でデータを収集し続け。2017年9月15日、土星の大気圏に突入し燃え尽き、その運用を終了
した。
我々がいまだかつて見たこともない驚きの宇宙の姿を撮影し、様々なデータを記録し続けたカッシーニ。
これらのデータは研究者により現在も解析が進められているのだが、最近、土星最大の衛星「タイタン」の表面の地形図が完成した。
それはあまりにも地球に似ていたのだ。
カッシーニとそこに搭載された探査機ホイヘンスがタイタンの地表を視界に捉えて以来、人はそこにどこか懐かしさを感じてきたが、それは地球に似ていたからだ。低地には液体の海が湛えられているのがわかる。
タイタンの表面にある地球のような海
今回、米コーネル大学の天文学者、アレックス・ヘイズ博士が、タイタンの地形図を用いて、最も大きい3つの海には共通の等電位面があることを発見したのだ――すなわち地球の海とまさに同じ海面である。
この海は水ではなく超低温の炭化水素化合物であるかもしれない。そして不気味なほど平らだ。それでも海であることには変わりない。
この発見自体も素晴らしいが、何しろ調査できただけでも凄いことだ。
「太陽から10天文単位の距離にある天体に湛えられている液体表面の起伏を40センチの精度で計測しています」とヘイズ博士は説明する。
ジオイドという、重力と自転のみの影響によって形成される表面の形状を計測しているのだ。これは地球の海を特徴づける形状と同じだ。
流れる何かが存在する?
彼らの発見は、主に密度の高いメタンとエタノール分子で構成される液体炭化水素の集合と動きの背後にある力学について興味深いことを示唆している。
液体の帳尻が合うだけの大きな川がつながっているのか?もしくは、地下の見えないところを流れる何かが存在するのか?という可能性だ。
ヘイズ博士は後者の線を疑っているようだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180126/02/welcome-elohim/d5/f7/j/o0580034914119074775.jpg?caw=800)
タイタンに多くの液体炭化水素が存在する可能性
研究チームは、液体を湛えた低地を持つ乾燥した湖底らしきものの起伏を比較することで、地下に炭化水素を低い地点まで運ぶ水路があると結論づけた。
このことは、タイタンの目に見えない部分にはさらに多くの液体炭化水素が存在することを仄めかしている。
地球の「カルスト」によく似ている
今回完成したマップは液体の流れ方を知る手がかりになるが、新しい謎も突きつける。一部の液体で満たされた低地は、地球の「カルスト」という地形に非常によく似ているのだ。
これは岩石が溶けて、その表面部分が崩落することで形成される”クッキーの型”のような穴だ。
地球のものと同じく、タイタンのカルスト状地形の地表部分には、液体の湖に流れ込む、あるいはそこから流れ出るようなはっきりとした水路がない。しかし地球とは違い、鋭く隆起した縁が存在する。
その縁はまるで今でも拡大を続けているような様子だ。実際、タイタンの南にある最大の湖は、この穴がいくつもできたことで形成されたかのような姿をしている。
「仮にこれらが本当に外側に成長しているのだとすれば、それは常に縁の破壊と再生を行いながら、外側へ移動しているということなのでしょうか? これを解明できれば、タイタンの極地にある盆地の進化についても理解が進むと考えています」(ヘイズ博士)
カッシーニの残した遺産は今後も土星とその衛星に対する興味深い事実を次々と明らかにしてくれるだろう。たくさんのロマンと共に。 』
いかがでしょうか。
もう すごい・・ と しか 言いようがありません。
画像がかなり鮮明で、まるで地球の地形を見ているよう です。
私たちは、太陽系には、液体の水をたたえた惑星は地球しかない と思いがちです。 確かにそうです。 (土星の他の衛星エンケラドスには液体の水が存在するという話もありますが)
ところが、写真に撮れるほどに、たくさんの液体を持った天体(惑星でなく衛星)がこの太陽系に存在したのです。 それは池とか湖ではなく、きちんとした 『海』 という形で・・・ ただしメタンの海・・。
『メタンの海』 って どんな海なのでしょうか。 地球と似ているのかどうか・・・ またおならの成分ですから臭いのでしょうか・・・
興味が尽きませんね。
地球と太陽の距離の10倍の位置(10天文単位)に、 そんな天体があるなんて・・・ 今でも信じがたいで気分です。
でも、私たちは、この事実を受け入れて、考えを改めなければならないですね。
私は、 いつの日か、このタイタンを訪れて、メタンの海がどのようなものであるのか・・ 自分の目で確かめてみたい・・・ そして泳いだらヤバそうだから臭ってみたい(爆)。 でも臭ったらそれだけで爆死しそう(超爆)。
これで、私の壮大な爆死の夢 が また一つ増えました(笑)。
決してあきらめることなく、いつか実現したいですね。
皆様は 上 の記事や写真を、どのようにお感じになりますでしょうか。
皆様、今日もご覧頂きありがとうございました。
今日も、宇宙に関する新たな真実い゛また一つ明らかになる一日でありますように。愛を込めて