「Closed memory。。。」 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。






自ら記憶を


閉ざし生きてきた





どんな罪を


犯したというのだ





どんな星の下に


生まれたというのだ








のんびりと







それでも必死に


生きてきた





自らを労り


愛することすら


知らず






"愛"という


という言葉を



消し去る







のんびりと





都合のいい


記憶だけを


残しては


ならない






色も匂いも


記憶を呼び起こす


質感は


全て


消し去る




自分が


生きていた





僅かな時間の数を


少し消しただけ






そう言い聞かせ


生きてきた







のんびりと





現実の全ては


切れ切れの


線でしか描けず





無味乾燥とした


現実の中で


漂っている




閉ざされた


現実の中の






閉ざされた


心の中で







のんびりと








それでも


自ら消したはずの


"愛"を


探し求めていた







のんびりと






消し去れなかった


"愛"




それは愛する


人間と


出会い


気付く






まるで


後追いの


筆のように





"愛"に


触れる





のんびりと








"愛"は


灯のように






切れ切れの


心の中で


生きていた







意識から


消し去った


"愛"の欠片を


呼び起こすように






のんびりと







しかし


掌に乗せた


欠片は


現実の中で


零れ落ちる






現実へと


引き戻され


零れ落ちる


"愛"の欠片を


必死で


拾い集め


生き


延びてきた






のんびりと





ありふれた


"愛"すら


残されていない


人間にとって







"愛"は


現実を


従えてでも


決して


消し去ることが


出来ない









人間の



"愛"は



消せない






のんびりと








"愛"を失うほど


愚かな人間に


成り下がるのか






この世界に





他に


どんな"愚か"が


ある









"愛"は


消せない