情念だけが
昇り
やがて
地に落ちていく
痛ましいほどの
感情の貧しさが
人間の
タブーを
露呈させ
人は
バランスを
失っていく
偽りや
嘘で
身をかわそうとしても
不安が
人間から
離れることは
ない
riskを
食い物にする
社会が
人間を
そうさせるのか
いや
人は
苦しみがあるから
立ち向かう
何もなければ
立ち向かうことすら
できないから
人間は
窒息しそうなほど
弱い
生き物
だから
我慢してでも
苦しみを
求め
立ち向かおうと
する
そうしか
生きられないのだろう
だから
いつも
立ち向かう前に
支えを
得たいと
感じる
それは
自然な
ことだろう
人間の
最も
情念に近い
欲求の
一つは
人を
欲すること
愛は
陽が昇り
立ち向かい
愛は
陽が沈むように
支え合う
人間の
矛盾など
いくらでも
呑み込める
しかし
愛の前では
矛盾という
言葉すら
浮かび上がらない
それが
人を
愛することかも
しれない


