第一話  「見えないものが見えたとき」 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。












『Stone and leaf』

                            作 マーク



 深い深い森の奥 石ころ君と葉っぱさんが住んでいました。




 石ころ君はいつも道をコロコロと転がって、葉っぱさんは風に乗ってヒラヒラと舞っていました。



 石ころ君はいつもコロコロと転がっているから汚れた服を着ていました。葉っぱさんはいつもヒラヒラと舞い季節ごとに色鮮やかな色の服を着ていてとても綺麗でした。


 

 石ころ君は葉っぱさんに恋をしていました。でも、葉っぱさんはいつも汚れている石ころ君を好きになれませんでした。



石ころ君は小川に入りピカピカに身体を洗い、綺麗に磨き上げました。でも、葉っぱさんに会いにコロコロと転がっていくので、いつも汚れてしまいます。



 石ころ君は悩みました。どうしたら葉っぱさんと結婚できるの?石ころ君は森の神様に聞きました。



 森の神様は言いました。「石ころ君。君が葉っぱさんと結婚したいのなら、冬が来るまで待ちなさい。きっと、冬になれば結婚できます」と石ころ君に言った。



 石ころ君は冬が待ち遠しかった。夏から秋の葉っぱさんはとても綺麗でした。石ころ君はじっと待ちました。



 やがて秋が過ぎ白い雪が降り始めました。石ころ君は冬が来たと喜んで葉っぱさんに会いにコロコロと転がっていきました。石ころ君は身体も汚れません。真っ白な雪で身体はツルツルです。



しかし、葉っぱさんは雪の下になっていて、石ころ君は見つけられません。石ころ君はやっと雪の下になっていた葉っぱさんを見つけました。ヨレヨレの土色の服を着て今にも死にそうでした。



 石ころ君は葉っぱさんを雪の下から引き上げ自分の身体の上に乗せました。お日様の光に当て、温めても元気になりません。雪で拭いても色は土色のままで綺麗になりません。



 葉っぱさんは途絶えそうな小さな声でいいました。






「石ころ君は心がとても綺麗だね。私は目に見えるものだけで石ころ君を好きになれなかった。石ころ君は一番大切な綺麗な心をもっているんだね」







 そう言って葉っぱさんは目を閉じました。




 石ころ君は森の神様に聞きました。







「神様は冬まで待っていなさいって言ったけど、これじゃ葉っぱさんと結婚できないよ。どうして冬までまっていなさいって言ったの?」





 すると神様は言いました。







「石ころ君はいつも汚れているけど磨けば光る。どんな季節でも、どんなに年を経ても変わらない。でも、一番大切なものは見えない心なんだよ。葉っぱさんは、今やっと大切なものが見えたんだね。見えないものが見えたんだよ」





 すると神様は葉っぱさんに魔法を掛けました。





 葉っぱさんは息を吹き返し、石ころ君は葉っぱさんと結ばれました。





 見えないものが見えた時。。。本当の姿がみえるのかもしれないですね。