すれ違う
街角
誰も
言葉を
交わすこともなく
無機質に
人が流れる
こんな
川に
自分が
今いるのかと
瞼を
閉じたくなる
ふと
見上げる
交差点の空
あの時は
空が
青かった
同じ空が
グレーに見える
君が
最後に
触れた
僕の手は
温かかったかい
君の
手の掌に
零れた
滴を
僕は
拭いたかった
その
君を
ただ
抱きしめて
いたかった
君の
さよならは
僕の
交差点の空を
グレーに変えたけど
いま
君に
言える
言葉は
さよならじやない
君の
心が
痛いほどわかるのに
君は
それ以上に
僕を
包んでいた
この
涙を
無機質な
この
川に
流したくない
できるなら
君の
掌に
生きる術は
そこにしか
君にしか
なかったことを
君に
伝えたかった
遅すぎた
僕の
交差点の空を
君と
見上げた
日に
戻せるなら
戻せるなら
ふと
すれ違う
幻の
君を
秋が
見せる