「澤井さん、宅急便です!」
「はい!いま出ます」
おやじは玄関ドアのチェーンロックを外しドアを開けサインをした。
A4サイズの小包を受け取った。
居間のソファーに腰掛け開けようとしたとき
「爽快デカ(刑事)の助だ!!!待て!!!危険なものかもしれない。。。スキャニングする。。。」
あぁぁぁぁ・・・始まったよ・・・。
「どうだ?。。。大丈夫だろろう。。。助さん」
と呆れたようにおやじが言った。
「時限タイマーや火薬類は無い。。。シアン化ガスが噴出すようなこともない」
「何言ってるんだよ。そんなわけないだろう」
とおやじ言うと
「何を言っている。いいか、宇宙には酸素を吸いシアン化ガスを吐き出す生物もいるのだ。念には念を入れておかないとな」
「はぁ。。。↓そうなんだ↓↓↓でも、ここは地球だぞ!それにだな、名前が書いてあるだろう。澤井錬太郎様って。え。。。と送り主は。。。来栖美由紀。。。美由紀?。。。知らないな?」
おやじは首を傾げながら包みを開けた。包みを開けると中に薄紫色の箱。その箱の上蓋を取ると、中に紫陽花柄のハンカチに包まれた封筒が入っていた。
封筒を開けると中にホテルのメモ用紙とキーが入っていた。メモ用紙には・・・女性と思える柔らかい筆遣いの文字が書かれてあった。
「先日、出張先で訪問した御社の玄関で、このキーを拾いました。ホルダーに住所と名前が書かれていたので、突然で失礼とは存じますが、宅配で届けさせて頂きました。直接お渡しすればよいのですが、海外出張となりスケジュール上都合がつきません。お困りなのではと思い、取り急ぎ送らせて頂きます。では失礼致します。来栖美由紀。。。早々」
と書かれていた。
確かにおやじはマンションのキーを落としていた。スペアキーで済ませている。無用心なおやじだ。それにしても、なんと心優しい親切な女性なんだ~。
おやじは紫陽花柄のハンカチの甘くキュートな香りを感じながら、メモの走り書きを何度も読み返していた。
「おやじさん。。。命の泉で~す♪ホイッ♪」
「ん?。。。あぁ。。。はい。命の泉さんですね。なんでしょう」
おやじはニヤけている。気分がいいらしい。
「この女性、おやじさんのこと知ってるんじゃないかな?」
と泉が言うと
「ん?何で?俺知らないよ。名前聞いたことないよ!」
「いいえ。これには確実な意図が感じられます。女の感です♪」
って
「君達に女の感とかあるの?宇宙人の虫観るチームに?」
おやじが言うと
「ありますよ。我々も人類を創造して以来沢山の男女を見てきました。。。ふふふ」
「その、”ふふふ”って言うのやめてくれないかな。なんか調子狂うんだな」
「とにかくアポ取りましょう♪幸せが待ってるかも。。。ふふふ」
と泉がからかうように言った。
さて、どうするかな。お礼をすべきところだが。。。ん。。。
「おやじさん。コーディネーター裕です♪ホイッ♪」
「あっ。はい」
「アポを取るにしても美由紀さんは海外へ出張なさっているのでしょう↑であればご自宅へ同様に小包を送られてはどうでしょう?電話よりは誠意が伝わるのではないでしょうか?」
「なるほど。そうしようか」
何を送ったらいいかな。。。?おやじは夢の中へと入り込んでいった。
果たして幸せが訪れるのか。。。おやじに。。。
つづく