錬太郎は恭子から曲を聞かれ。。。
「ん。。。そうだな。。。いつものがいいな。。。マスター。。。あれしかないよ。。。俺。。。♪」
と言いタマさんのピンクのマフラーを段ちゃんのツルツル頭に巻きつけた。
「あら、やだ。。。段ちゃん。。。似合うじゃない?もしかして生まれはアッシリア?ターバンが似合うじゃない?」
とタマさんが言うと
「案外、段ちゃん。。。シルクロードを旅した商人の末裔かもよ」
とマスターが真面目な顔で言った。
「だって。。。もともと日本人は縄文人と大陸から着た中国系、朝鮮系、トルコ系、ペルシア系、中央アジア系とかの混血とも言われているらしいし。。。段ちゃんはトルコ系?だよ。。。きっと♪」
と言った。
言われた段五郎の頭の中、いや。。。アイデンティティは。。。???中を浮かんでいるようだった。
「段ちゃんの姓は何て言ったっけ?出身は?」とマスターが聞いた。 これほど相手を知らない集団はない。まぁ。。。酔いどれの。。。彷徨える月光族なれば許して頂きたい。
「俺?・・・“秦”。。。ハタ。。。だよ。。。出身は京都」
と段五郎が言ったとたん
「ほらっ。。。やっぱり。。。その姓は中東の国によくあるんだよ。。。トルクメニスタンだよ!」
。。。とマスター。
「えっ?何?トルコ。。。米。。。スタンプ?」
あぁぁぁ。。。段五郎パニック寸前。頭の毛が更に消えていく。。。あっ、失礼。
「ほら。。。あるだろう。。。カザフスタンとんキルギスタン、ウズベキスタンとか。。。テレビやなんかで聞いたことあるだろう。。。!」
とマスターが繰り返し言った。
すると
「へぇ。。。なるほどね。。。案外そうかも。俺なんか縄文人だよ。きっと」
と錬太郎が静かに言った。恭子が
「どうして分かるの?」
と錬太郎の顔を見た。
「ほら、これ。。。見て。。。」
とポケットからお守り袋のようなものを取り出した。 中から和紙に包まれた草を取り出した。。。“燕草”。。。“草の王”とも呼ばれる薬草だった。
「これは。。。おふくろがくれたお守りみたいなもんさぁ。。。なんでも治す不思議な力がある薬草だって。お守りに持っていろって言われて。」。。。
「それは。。。セランダインって言う薬草だよ。。。錬ちゃん」
とマスターが言った。
「でも。。。それがなぜ生粋の日本人だって証明できるの?」
と恭子が言うと錬太郎は
「かぐや姫に繋がってるんだから。。。っておふくろが言うんだ。日本人である証拠にこれを持っていろってね。。。だから俺はこれがないと日本人じゃない?なんて。。。ね♪」
と錬太郎が洒落っぽく言うと。。。
「あなた、それお母さんがどうしてその草をくれたのか。。。本当のところ詳しく聞いてないでしょ。。。」
とタマさんが真顔で言った。錬太郎は
「うん。。。ただ、不思議な力があるお守りだからっ。。。て。それでずーっと持ってた。」
タマさんは少し深く息をした。。。何かを語りそうだった。。。恭子の記憶の糸を手繰り寄せるには。。。まだ早いと錬太郎は思っていた。
フォリナーの洒落た会話は。。。洒落にならないほど深い思考の旅に入り込んでいった。。。
time to say goodbye
つづく