16.「ばーちゃん・・・いる?ばーちゃる?」 | 我ここに在りてここに無し

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青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。


「神話よ。。。神話って幼稚だとか。。。非科学的とか言われるじゃない?でも。。。どうなのかな?って思うの。大昔から。。。んんん。。。たとえば石器時代とか。。。詳しくは知りませんけど。。。確か私達の脳ってそんなに構造って変わってないらしいじゃない。その同じ脳から科学の進歩がもたらされてきたんでしょ。。。それに不思議よね。。。頭蓋骨からどうやったって脳は抜け出せないのに、行こうと思えば今すぐにでも頭の中から飛び出して空を飛べるし、遠い国や。。。果ては宇宙へも。。。」

とタマさんの神がかり的な話が始まった。

「でね、頭の中って本来は自由にものを考えたりできるはずなのよ。。。大昔は人間の生活ってもっと自由だったんじゃないかな~。。。もっと自由が欲しいから神様にお願いをした。。。“自由が欲しい”って♪そこで神様は人間に“死”を与えた。。。だから“死”が与えられた人間だから本当は自由にものを考えていいはずなのよ。。。脳の中でね。。。で。。。考えたり想像したりすることは自由。でも、それを直ぐ行動に移しちゃうと神様が与えた“死”を人間が互いに決定するような行動にでちゃう。だから。。。大昔から神話で戒めてきたんじゃない?人間ってこうあるべきだ。。。みたいなことをね♪」

とタマ“大明神”は言った。

他3名。。。神妙に聞き入っているところが。。。やや滑稽に見えるが芯をついているようにも思える。でも、その神って。。。誰?♪

すると錬太郎は

「戒めか。。。僕らの心の中の。。。どこかに。。。昔聞いたり読んだりした話とか。。。民話とか?。。。ん。。。ばグリム童話とか?。。。日本書紀とか?あれも。。。神話なの?あれで僕たちの生き方を知らず知らずに刷り込まれているってこと???」

とタマさんに聞き返した。すると

「詳しくは知りませんけど。。。神話って五感がとても鋭い感じがするのよ。。。身の回りにある自然なものから感じ取る“生の感覚”?みたいな。。。どう言ったらいいのかしらね♪。。。でも、今の社会って。。。何?バーちゃん。。。いる?だっけ?」

とタマさんが言うと

「バーチャル?でしょ?タマさん♪」

とマスターがニコリとしながらサポートした。

「そう。。。こんぴーたーで。。。その“ばーちゃる”。。。?ですか?鮮明な自然を描いてるじゃない。。。動物も人間も。。。すると人間の“五感”も昔と違ってくるんじゃないかしら?ねぇ。。。」

と言うと恭子が

「うん。そうよ。。。私もそれは何となく感じるの。テレビとかパソコンとか。。。とっても映像が綺麗で。。。でも匂いとか香りがない。。。今夜のポーク・チョップとバーボンの蒸気でみちた空間のようにリアルで感じているわけでもないのに。。。美味しそうなお料理レシピなんか検索して画面を見ていると、本当はリアルな世界でしか感じ取れないものを疑似体験しちゃってる。そんな感じ。でも五感はそんなに必要ないみたい。だって。。。画面を見ていても。。。“ながら”で他のことしてるし。。。心がそこにないと。。。見ようって思わないし。。。ただ目に映っているだけ?感じないもの。。。」

と言うと

「なるほど。。。」

と錬太郎が頷いた。

「目の前に無いと、五感は鋭くならないんだ。。。やっぱり。。。リアルじゃないと。。。だからタマさんが言うように昔の人間は現代人より優れていたの?。。。生の。。。自然を相手に生活し。。。五感を鋭くさせていたからエネルギッシュだったってことも。。。なんとなく頷けるな~。。。」

と言った。すると恭子が

「あっ。。。ん。。。そう。。。何て言ったらいいの。。。私の実家で。。。ほら。。。錬ちゃん。。。深森神社が燃えて、その焼け跡を見に行ったとき。。。どうして錬ちゃんの顔や姿。。。臭い?ん。。。何だろう。。。それらが単なる絵じゃなくて五感すべてで包まれた記憶?みたいな感じで呼び起こされて。。。不思議だった。。。あの感覚って、とてもリアルに甦ってきちゃう。目の前で見ているものとは別のもの。。。目の前のリアルな風景とは。。。別の記憶がとてもリアルに呼び起こされちゃう。。。」

と言うと、錬太郎は

「そこが知りたかったんだな。。。今夜は。。。でも、それがどうしてなのか恭ちゃんも分からないんでしょ。。。となると。。。マスター。。。どう思う?あっ。。。分からないよね。。。」

と錬太郎は頭を掻いた。

さてさて。。。マスターはどんな言葉を返してくるのやら。。。とうとうたどり着いた記憶の扉。。。フォリナーの四人が、この扉を開くことができるのか?いや。。。開いてはいけない扉では。。。?まぁ。。。会話は進んでいった。。。

つづく