虐待の後遺症というと精神的なことばかり目が向けられますが、身体的な後遺症にも目を向けてほしいと思います。

 

もちろん、精神的な後遺症へのケアも大切です。

 

しかしそれと同じくらい、身体的な後遺症のケアも重要です。

 

私の場合、2歳~6歳までネグレクトの祖母に預けられ、あまり食べさせてもらえなかったために2歳の頃からぐったりしていました。

 

幼稚園の頃、ほかの子供たちは舌がつるっと丸いのに、自分は舌のふちに歯形がついていて、どうして自分だけ舌がギザギザしているんだろうと思ったことを覚えています。

 

東洋医学では、舌のふちに歯形がついているのは内臓のむくみを表します。

 

その頃からすでに、内臓が弱っていたのでしょう。

 

大人になってから、過多月経で婦人科を受診し、筋腫や内膜症など過多月経を引き起こす病気が見つからなかったので、漢方薬で体質改善していきましょう、ということで漢方薬が処方されたのですが、飲んだら激しい吐き気に見舞われました。

 

ほかの婦人科で処方された漢方薬も飲みましたが、やはり、激しい吐き気がしました。

 

漢方薬専門の薬局なら自分に合う薬が見つかるかもしれないと思い、漢方薬局にもあちこち行ってみましたが、自分に合う薬はありませんでした。

 

漢方薬も受けつけないくらい、身体が弱っていたのです。

 

ある漢方薬局に行ったとき、薬剤師さんから、「漢方薬50年やってるけど、今までで一番(症状が)大変な人だ。身体が衰弱して、血や汗を止める力がなくなっている。」と言われました。

 

東洋医学では、身体が衰弱して血を止める力がなくなっていることが、過多月経の一因とみるそうです。

 

婦人科では、過多月経の1割は原因不明だそうですが、その中には私のように幼少期の栄養失調による身体の衰弱が原因という人もいるのではないかと思います。

 

ネグレクトによる栄養失調の後遺症を抱える人は多いと思われますが、現在、栄養失調の後遺症を診てもらえる医療機関はほとんどありません。

 

私も、幼少期の栄養失調の後遺症についての知識のある医師を長年探してきましたが、全く見つかりません。

 

現在でも栄養失調で亡くなる子供は後を絶ちません。

 

かろうじて生き残って大人になった人たちも、長年後遺症に悩まされます。

 

栄養失調の後遺症への理解と、知識の普及をお願いしたいと思います。