コロナ対策で、私が住むドイツでは、とにかく人が集まることすべて原則禁止となりました。合唱の練習もその対象。音楽教室での1:1レッスンは「集まる」わけじゃないですが、いろんな人が交互に出入りするし、至近距離に接近しがちということでこれも禁止になりました。

じゃあどうするか。二昔前だったらどうしようもなかったのでしょうが、今時は「じゃあネットでやりましょう」ってのが普通の反応みたいですね。おかげで(?)我が家もこれを経験することとなりました。

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まずはオフライン合唱練習から。

私が参加している合唱団では、コロナ休みの間もできるだけ普段の練習に近いことやりましょうよね、ということで指導者が練習ビデオを作ってくれています。先々週に1回目分、先週には2回目分がアップされました。ビデオはYouTubeにアップされているのでYouTube見ながら練習してもよいし、メンバー専用クラウドにMP4ファイルが置いてあるのでこれをダウンロードして好きな場所で練習することも出来ます。私の場合、家族に怪しい声聞かれたくもないのでケラー(地下物置)で練習するのですが、そこはネットが入らないのでダウンロードしたファイルでやっています。

 

 

中身は、ホント普段集まってやる練習と同じような感じで作られています。あくまで一人で見ながらの練習なので他パートの声がないのはどうしようもありません。でも譜読みして曲に慣れるところまでは十分役に立つかな?少なくともコロナ休み明けまで何もしないよりはずっといいでしょう。「リアルでは集まれないけど、仲間と繋がっている」という気分的な効果もあると思います。

「こんな感じでやってます」という例ということで、短い抜粋を動画の動画でアップ。

ここにはアップしていませんが、最初は体操みたいなのに始まって、発声練習が続きます。

 

そのあと、次のコンサートでやる予定の曲の譜読み。まずは、その曲のテーマを一つのパートを取り上げて全員で。音が違うのは全員の声域考慮してですが、実は私は移調読みが苦手です。

 

 

各パート、2パート、3パートで合わせたあと、全パートで。(次の動画は別の曲ですが)

 

 

感じ分かりますでしょうか?、、、って、難しいですよね、きっと。

 

私たちは普段の練習を知っているから、それのヴァリエーションだって感じで受け取りますが、練習のやりかたなんて指導者の数だけありそうですし。

 

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次にバイオリンのオンラインレッスンのこと。こちらはうっかりしていたので写真も動画もありません。

 

カミさんがヴァイオリン習っている街の音楽教室から、「ヴァイオリンのレッスン、オンラインでやってみませんか?」とのメールが来たのが先週のこと。ちょっと前までそんなこと考えもしませんでしたが、つい最近古いネット友人から「オンラインで飲み会しませんか?」なんて誘いがありました。(私は未参加) またいろんなところで、学校の授業をオンラインで再開するとかって話も目にします。私も仕事ではネットミーティングは日常的にやっているので、まあ一度試してみましょうか、と。

ヴァイオリンの先生からの最初の指定はSkypeでってことでした。私は仕事でSkype使ってはいても、画面シェアはプレゼン資料とかエクセルのグラフくらいで動画シェアは未経験。カミさんは昭和の人間でして、この手のものには全く免疫ありません。ですが幸い私は在宅勤務になっているので、PC操作くらいはやってやることができます。夕方であれば我が家のIT担当も帰宅しているし。

レッスンの約束した日の前日、息子と私でSkypeのアカウント作って、PCとスマホで動作テスト。このときはOKに見えました。

ですが翌日、初のオンラインレッスンにトライしましたが、結果NG。こっちの画面に先生の動きは普通に見えるけど、向こうの画面に映るこちらの動きがめちゃくちゃ遅い。

「こりゃダメですね、Zoomでやってみますか?」と先生。
「Zoomはアカウント作ってないしインストールもしてないんです」と私。
「じゃあZoomの準備しておいてもらって、明日もう一度やってみましょう」と先生。

脇にいた息子、「たぶんネットのDownのスピードは出てるけどUpのスピードが足りないんだと思う」と。

そのあと3人でZoomのアカウント作ってPCとスマホで通信チェック。でもやっぱり動画がコマ送り、それも数秒に1コマペースで全然ダメです。

実は私の仕事が在宅になった先々週くらいから、自宅のネットがずいぶん遅くなったのは気がついていました。おそらく、家にいる人が増えて、かつ他にすることないからみんなゲームしたり動画見たりして混んでるんだろうなと想像していました。

契約ではDownが100Mb/s、Upが5mb/sのはずなのですが、息子がネット速度を調べて仰天。Downはなんとか10Mb/s以上は出ていますが、Upが0.08Mb/s(=80kb/s)ですと。ほとんど20年前のアナログモデムの世界です。これじゃ動画がまともに送れるわけがない。困ったなぁ。。。

ここでふと気がつきました。携帯電波の方はここまで遅くないかも。息子が調べたら、Up/Downとも数Mb/sは常時出ています。(そのあと計り方教えてもらいました。)スマホ同士で携帯電波で試したら、ちゃんと動画が動画で見れました。

「家のネットはきっと明日も遅いだろうから、明日は携帯電波でやるっきゃないな。」

実はカミさんは古典的携帯(ガラケー以前)を使っていてスマホを持っていません。でも幸い私が在宅なので私のスマホが使用可能です。

翌日午後、スマホからのZoomでリモートレッスンのリベンジ。おかげさまで、そこそこ悪くない動画で通信出来て、とりあえずレッスンは無事できました。普段は先生と1:1でやってるレッスンに、今日は観客2名。(息子と私) カミさん、そっちが気になってやりにくかったかも。

ってことで、リアルのレッスンが再開するまで、これでしばらく続けるのかな。私の在宅が解除になるとスマホがなくなるので困りますが、その頃にはリアルのレッスンも再開するでしょう。もしくは、近所で昼間家にいる人が減って、固定ラインのネット速度が回復するか。
 

 

また面白いことがあったら報告しますね。

 

 

自転車イベントも、コンサートも、合唱の練習も全部中止なので、個人で自転車漕いだりジョギングしたり散歩したりする機会が増えます。カミさんのジョギングの今週のノルマは木曜日に果たしたので、今朝は散歩。走っていると見逃してしまうものが、散歩だとちゃんと目に留まるのでこれもいいもんです。


我が家はフランクフルトの市街の南端近く。10分も歩けば住宅地が終わり、森や畑になる手前が家庭菜園地区になります。

 

 

今日の散歩はこの家庭菜園地区を中心に。

 

 

真ん中の黄緑色の木、長いこと若葉の色だと思っていましたが、実はカエデの花なんですね。、、、ってFBでは前にも書いたような気もするけど。

 

 

ナマモノ学科出身のカミさんに言われるまでこれが花だとは気がついていませんでした。

一角には結構立派な馬の厩舎と訓練場があります。

 

 

 

 

近くには乗馬クラブの厩舎の類もありますが、こんなに立派ではありません。

この立派な施設は、、、

 

 

警察のものでした。

このあとも、家庭菜園地区の風景からもう少し。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチの近くの小公園で咲いていたもの。

 

 

 

 

近所のパン屋さんの張り紙。

 

 

 

 

外出制限とはいっても、散歩やジョギング、サイクリングが普通に(2人以下でとの制限はあるけど)出来るというのは有難いことです。これ以上厳しい規制が必要な状況にならないことを願います。

 

 

 

 

自宅には独立した自分の部屋はないので、居間の片隅のこの机が先々週からの「在宅勤務」のお仕事コーナーです。ってか、以前でも休日や夜間の仕事はここでやっていました。(ここ数年はそういうのは遠慮していたが)

 

いつも非常に散らかっていてせせこましいのですが、さすがに終日ここで何かやるには、もうちょっと片付いてないと、ってことで先ほど大整理&掃除しました。それでもこのレベルですが。

 

モニタは、旅先写真でアルバム作る際に欲しくて1年ほど前に買ったものですが、想定外の目的外使用で役立つこととなりました。ノートPC画面だけで仕事するの辛いもんね。

 

左側の電子ピアノは10年以上前にちょっぴりオルガン習っていた時に買ったもの。ペダル鍵盤付き電子オルガン(ってのがあるんですよ)買うか、普通の電子ピアノ買うか、ちょっと迷ったのですが、予算もさることながら、いろんな遊びに使うには普通の電子ピアノの方がいいかと思ってこちらにしました。

 

その後自分は合唱と自転車と、更には再開したヴィオラで忙しくなってオルガンのお稽古は挫折。この電子ピアノもほとんど触っていませんが、かわりに息子のおもちゃになっています。ちゃんと習いに行ったことはないんだけど、自己流でいろいろ弾いています。けどいつもヘッドホンで弾いているので聞かせてもらえません。

 

その息子が特に興味あるのがチェンバロにオルガンだったりして、あの時電子オルガン買っといても良かったかなと思ったりも。残念ながら我が家には両方置くだけのスペースはありません。もっと言うと、本物の小型チェンバロとかも欲しいと思わないでもないけど、調律だけでえらい大変だそうなので、老後にお金と時間の両方に余裕があったら考えます。

自宅仕事でジテ通がないのでどうしても運動不足になります。

今日は夕方から自転車で森を抜けて空港方面へ。どれくらいヒコーキが少ないのか見に行こうと。夕暮れまでまだ時間のある森の道は、散歩する人たち、ジョギングする人たち、自転車乗る人たちがいつもの通勤時よりも多い感じです。途中で頭の上を通過するヒコーキの頻度はやはり低いように感じましたが、今日は東風で西から着陸なのでよくわかりません。(自分がいるのは東側)

空港が見渡せる定番の場所に着いて、写真を撮ろうとして、スマホがないのに気がつきました。確か自転車用小型リュックの右ポケットに入れて、そのまま背負ってきたはずなんだけど。途中で落とした???いくらなんでもスマホ落ちたら気がつくはず。なのでたぶん、一度リュックに入れた後もう一度出して、戻し忘れたと思うんだけど。。。

とはいえ、やはり気になるので慌てて同じ道を辿って帰宅。置き忘れそうな場所にはスマホは見当たりません。「やっぱり落とした?」と焦り始めますが、とりあえずいつもやるように固定電話から自分のスマホに掛けます。

 

着信音がしました。「良かった。。。」スマホは、別の通勤用リュックの右ポケットに入っていました。お粗末。

さて、まだ真っ暗ではないしちょっと運動が足りないのでもう一走り。グリューネゾーセの畑を抜けて、マイン河原に出て、いつもの橋のところで高層ビルの夕暮れ写真撮って、、、

 

 

 

 


そこで止めておけばよいのに、好奇心で街中へ。市庁舎前のレーマー広場は予想通り閑散。すぐ脇の「再生旧市街」は更に閑散。カフェも土産物屋もみな閉鎖で、食品店なんてない場所なのでこれも当然と言えば当然。

 

続いて、フランクフルトの銀座通り、Zeilへ。流石に人影はちらほらありますが、、、それにしても街が暗くて寂しいです。

 

 

 

 

 

 

 

コロナ被害を最小限に食い止めるためには仕方ないと分かっていても、寂しいものは寂しいです。でも私なんか家族3人で住んでいて家に帰れば家族がいるんだから充分ですよね。一人暮らしで普段は街へ出て飲み食べしてる人にとっては、これは辛いだろうな。。。

 

この1~2週間で当地のコロナ情勢が激変し、それに伴って生活にもいろんな変化が起きました。こちらに在住の方は身をもって経験中ですが、日本の方々への参考情報というか、「へぇ、そうなんだ」くらいの役には立つかもと思い、書き綴ってみました。

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3月上旬くらいから、すでに国際見本市の類は中止になっていましたが、プロサッカーの試合はまだ行われていて、周囲の人達の雰囲気は「まだよそのこと」で気楽に構えていました。3月8日にはフランクフルトではハーフマラソン大会が開催され、妻と私も参加しました。夕方には自転車仲間で送別会兼マラソンの打ち上げの飲み会も。同じ日に、私も担当している仕事で日本からやってくる人たちがいましたが、その時点では日本の感染状況の方が話題になっていて、ドイツの入国規制を心配しながらの出張でした。

3月9日に総領事館から配信された連絡メールに「1000人規模のイベントの自粛要請」が記されていて、その頃から大きなホールでのコンサート、オペラなどが中止となったように思います。私が所属する合唱団では、「ウチらの会場は400人、いまより情勢悪化しなければ開催できそうですね~」といいながら練習はほぼ普段通りにやっていました。ただ、椅子の間隔を前後左右1.5mほどとって分散させていたのもこの週だったと思います。トイレ紙とパスタ類の買い溜め&売り切れはネット上で話題になっていましたが、会社の帰りに寄ったスーパーには普通にあったのでそのまま買わずに帰りました。

3月13日(金)に、所属合唱団の指導者からメール。「残念ながら4月のコンサートは中止。それに向けての練習もすべて中止」の連絡。その時点では国や州による規制ではなく「教会連合会指導部の自主判断による指示」とのこと。その翌日くらいに、州政府より「100人以上が集まる催しは公的なもの私的なものを問わず禁止、当面4月19日まで」との通達。

次の話はしばらく私の仕事関係になります。

先に日本から来ていた人たちの仕事先はベルリンでして、翌週3月16日の週は私も現地合流の予定。同時にもう一人日本から来る予定があって、その時点では1週間前よりは騒ぎは大きくなっていたものの、確か日本外務省による危険度評価はまだ「1」で、出入国の制限が無いことを確認したうえで予定通り飛んできました。
私は前日移動で列車のキップをだいぶ前に取ってあったのですが、列車で4時間半、知らない人たち大勢と閉鎖空間にいるのがなんか不安になって、直前に車移動に変更しました。たった一人で車でベルリン往復、エネルギー効率も悪いし普段なら取らない方法ですが、今回ばかりは勘弁してちょ、くらいの気持ちで。3週間前にホテル取った時は、第1希望は満室で第2希望のホテル。ですが、その間にキャンセル続出したようで、月曜日朝の朝食ホールはガラガラでした。

3月16日月曜日早朝、会社の人から「仕事先(研究機関)が、コロナ対策で外部を交えた会議やセミナーなどは中止だと言っている。もしかしたら仕事予定が流れるかもしれない。我々関係の仕事を続けてよいのかどうか、先方で会議があるのでとりあえず現地まで行って待っててください」との電話。ホテルから仕事先へ向かう途中、「これで中止と言われたら、フランクからの私はまだいいけど、日本から昨日飛んできたxxさんはたまりませんね~」程度の会話。ほどなく先方の会議が終わり、我々の要件は「会議やセミナーには該当しないから続けてよろしい」と。
仕事の方は元々は4日間の予定でしたが、「コロナ情勢が悪化していて、帰れ無くなると大変なので2日半に押し込んで、水曜日夕方のヒコーキで引き揚げましょう」ということで仕事先の人達とも一旦合意。

初日(16日、月曜日)は普通に夕方まで仕事して、昼食も夕食も普通に外食しました。ただこの日の午後、ベルリン州での規制強化が決まっていて、「16日(火)から、レストランの営業は18時まで。それ以降もテイクアウトはOK」とのニュース。同僚たちとは「明日の晩ごはん困ったね。ホテル前のSubwayで買って、部屋で食べるくらいかなぁ」程度の会話。まだわりと気楽に構えていました。

実はその前日の15日(日)の夜、「ドイツ国境管理強化、16日8時から適用」とのニュースが出ていましたが、その時点では日本からの出張者も私もベルリンに到着済。日本側がこれを見たのは16日(月)で、その日の夕方に「国境閉鎖になったら大変だ。機械の検収だけはあげて、あとは中止して最速で帰りなさい」との指示。出張者は火曜日夕方の日本行きフライトとそれに接続するベルリン午後発のヒコーキを取り、火曜日の朝イチで仕事先の人達に緊急帰国指示を説明。仕事先の人達もこれは理解して下さり、予定通りに午前中に検収ミーティングを行い、昼食後帰路へ。たまたま私は車で来ていたので、その車でテーゲル空港まで送りました。時間はたっぷり余裕があったので、ブランデンブルク門の真ん前経由で。

私もベルリンに残る理由がないので帰路に。

その前日の夕食の帰り、水を買いに入ったスーパーで「トイレ紙品切れ」を目にしていました。他方「田舎はそんなことないですよ~」との情報もあったので、ベルリンからの帰り道で2か所ほど、都会ではない所で高速出口に近いスーパーに寄ったのですが、どこもトイレ紙は品切れ。我が家は普段からそれなりの備蓄があるのでまだ切羽詰まってはいませんが、こんな状態が続くようだと不味いな~。

私の勤め先では3月9日の週に「50%出勤」を始めました。「月・水・金」組と「火・木」組に分かれて、出勤しない日は自宅から仕事。出張が多い仕事柄、オフィス外での仕事はみな慣れています。ですが15日の「コロナ対策強化」のニュースを受けて、16日から原則全員自宅仕事に。例外は、モノの出し入れなどそこに居ないと出来ないしと語の人たちだけ。なので私も17日(火)夜に出張先から帰ってからまだ一度も出社していません。

3月18日(水)、連続自宅仕事の初日。私はどのみちフレックスタイム対象者ですが、それ以前からの習慣で原則9時~17時半の間はPCの前に居て、メールが来たらすぐ対応できるようにしています。幸いウチから徒歩2分のところにスーパー2軒とドラッグストア1軒がありまして、仕事前に先日来気になっていたトイレ紙の偵察。これは先にも報告した通り、3軒のうち1軒にブツがあったので、とりあえず1パックだけ買いました。

同日、何時ごろだったか忘れましたが、ちらっと見たFacebookにメルケル首相が話している動画が。ZDF(ドイツ第2放送局)の動画記事でした。何のきっかけでZDFのフォロー始めたのは覚えていませんが、こうやってZDFのニュースがしばしば登場するので、ドイツのTVや新聞を意識して見たり読んだりしなくても何がニュースになっているかくらいは分かるので助かっています。この時は、これはちゃんと聞かなくちゃと思って聞き始め、聞き終わった時にはこの内容は他の人にも伝えたいなと思ったので自分のFBでもシェアしました。

 

 

ほどなく、この演説内容を翻訳公開してくださったサイトがあることを知人が教えてくれました。他にも何人かの方々が翻訳公開してくださっています。ここでは私が最初に目にした、ボン在住の翻訳家「Mikako Hayashi-Husel‎さん」のサイトのURLを再度引用しておきます。

https://www.mikako-deutschservice.com/post/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%AB%E7%8B%AC%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%AE%E6%BC%94%E8%AA%AC%E5%85%A8%E6%96%87?fbclid=IwAR16rryJWNWhqFro_ichY6nZQDrRy3V6bWluv__Z_yVQUQKojQ0Nh-PZI2Y

「元の演説の内容に心強く思ったのはもとより、それをこうやって広めてくださる方々がいらっしゃることにも感謝します。」が私がシェアした際のコメント。


この辺で、ドイツ事情にあまり縁のない方々向けにちょっとだけ解説。

ドイツでは、例えば学校の閉鎖だとか、娯楽施設や一部商店の閉鎖だとか、更には外出規制だとか、そういう非常事態措置の類を判断発令するのは基本的には各州ごとの権限となっています。連邦首相であるメルケルさんには、この手の規制を直接発令する権限はありません。またそのため、実際に敷かれている規制の内容も州ごとに微妙に違っていたりします。なのでこの日のメルケル首相の演説でも、新たな追加措置等について直接具体的なことを言ってはいません。それよりも、、、と下手な解説するよりは、原文もしくはプロの翻訳家の翻訳を見ていただくのがいいですね。


このメルケル首相の呼びかけは当地の人達にもかなり響いたようで、目にする範囲での人々の行動パターンに少し変化が現れました。一部商品の買い溜め~品切れは相変わらず続いていますが、程度は少しマシになったような気もします。

発表があったのは3月20日(金)ではないかと思います(不確か)が、バイエルン州とザールラント州が、21日(土)からの「外出規制」を発動しました。ただ、これには日常生活に必要なことは妨げないということで例外が明記されています。以下はフランクフルト総領事館からのメールよりの転載で、管轄3州での措置について説明されています。

===引用はじめ===

1.本20日,当館管轄3州において,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために,追加的な制限措置がとられました。
(1)ザールラント州
ア 21日(土)0時から,ひとまず2週間の間,原則として,以下イで例示するような正当な理由がある場合にのみ,自宅を出ることが出来る。この措置を遵守しなかった場合には,罰則が与えられることがある。
イ 原則として,以下の理由等の場合にのみ外出可能。
・仕事
・試験を受けるため
・診察等医療行為を受ける
・日用品の買い出し等
・パートナーや家族を訪問する
・5人までかつ適切な距離を空けた上でのジョギング,散歩等
・公的機関での手続き等
ウ 飲食・理髪関係の店舗・施設は全面的に閉鎖する(ただし食べ物のテイクアウト・デリバリーは可能)。

(2)ヘッセン州
ア 21日(土)12時以降,飲食店は閉鎖(テイクアウト・デリバリーは可能)。
イ 21日(土)0時以降,公共の場所で5人以上で集まることを禁止。

(3)ラインラント=プファルツ州
ア 21日(土)0時以降,5人以上で集まることを禁止。
イ 21日(土)0時以降,飲食店,図書館,スパ等は閉鎖。
ウ 仏から越境する通勤者は,州内に入ったら職場に直行しなければならず,途中で買い物等を行うことは禁止。

===引用終わり===

州ごとの違いもよく分かりますね。ザールラント州は、感染拡大がドイツより激しいフランスに隣接していることからより強い制限が必要と考えている、との解説も見ました。これはバイエルン州首相も同じこと(オーストリアと隣接)を言っていました。

この時「原則外出禁止」を発令したのは前記2州だけだと思います(未確認)が、「飲食店閉鎖、但しテイクアウトは許可」はほぼ全土で同時に発令されたと思います。私なんかは家族で生活していて、自宅すぐそばにスーパーがあるし、当分は自宅勤務なのでさほど不自由しませんが、一人暮らしで普段ほとんど外食していたような人達、ちゃんとしたキッチンの無いところで生活している人たちには不便なことだと思います。

同じ20日(金)だったと思いますが、連邦首相府長官(日本の内閣官房長官に相当?)が声明を出しまして、連邦政府としては個人の移動の自由を制限するような外出制限はできるだけ避けるべきと考えていると同時に、自主的な接触回避の呼びかけだけでは効果が不十分な場合には外出制限を発令せざるを得なくなる、そうならないように皆さんの自主的な協力を期待する、というようなことを言っていました。マスコミ記事の解説では、「土曜日の状況を見て日曜日に判断するつもりであろう」というようなコメントも。


私事ですが、22日の日曜日には自転車仲間とのサイクリングを計画していました。メンバーの一人が間もなく帰国で、当地で一緒に走るのはおそらくこれが最後だろうと。なのでどういう追加規制が発令されるのかヒヤヒヤでしたが、ヘッセン州は上記の通りでしたのでとりあえず4人でのサイクリングはお咎めは無し。とはいえ、我々も十分意識してはいますので、走るときも休憩の時も普段以上に距離を開けるようには注意していました。

折り返し点の街では、好天の日曜日、他にすることのないので、旧市街を散歩する人も多かったですが、すれ違う時などできるだけ避けあって距離保つように「大方の」人たちは注意していました。一部無頓着な人たちはどこでも存在しますが。。。街中のパン屋やカフェなどは開いていますが、店の中で飲食は出来ず、コーヒーは紙コップで買って外で飲むようになっていました。これはその数日前に発令された「レストラン・カフェの類は閉鎖、但しテイクアウトの営業は可」に従ったものです。また私たちが寄ったカフェは店内が狭いこともあって、「店内に入るのは一人だけ」との張り紙がしてありました。これ、うっかり気づかずに仲間内で一緒に入ったら「だから外国人は、、、」とヒンシュクになるところでしたが、幸い入る前に気がつきました。ドイツ語、なんちゃってレベルでも読めて良かった。。。


その22日(日)の昼間、メルケル首相と各州首相の電話会議が持たれました。コロナ対策をさらに強化するにあたり、州ごとの足並みをできるだけ揃えようという目的であったと理解しています。クリティカルな議論の中心は「外出制限」を導入するかどうかという点で、結論としては連邦レベルでは厳しい制限は発動しないということで合意されました。同時にまた、地域に固有の事情でより厳しい規制を導入することは妨げないという点も合意されたものと理解しますが、、、すみません、このところは私にはよくわかっていません。現実には州ごとのより厳しい規制は本日(24日)現在残っています。

この時の合意内容は「9項目のガイドライン」として、直後にメルケル首相の会見にて発表され、ネット等でも広く知れ渡るところとなりました。私も気になっていたのでネットで見ました。先の演説同様に、平易なドイツ語でゆっくり話されたので私でも理解できました。

この内容もまた、ほどなく在フランクフルト総領事館からの連絡メールで日本語で伝えられましたので以下に転載します。

===引用はじめ===

1.コロナウイルス対策に関する連邦政府と州政府によるガイドライン
(1)同居家族等以外の他人との接触は絶対に必要な最低限とすること。
(2)公共空間において,他人との距離を必ず最低1.5メートル,可能であれば2メートル以上とること。
(3)公共空間における滞在は,単身か,または家族以外の1名,または家族の同伴に限り認められる。
(4)職場への通勤,緊急時ケア(託児,高齢者介護等),買い物,通院,試験や会議等重要な日程,他者の支援,個人によるスポーツ,屋外での新鮮な空気を吸うための運動やその他必要な活動のための外出は,引き続き認められる。
(5)ドイツにおける深刻な状況に鑑み,グループによるパーティーは,公共の場所か私的な空間(住居)かを問わず許容されない。秩序局または警察が取り締まり,違反行為には罰則が適用される。
(6)すべての飲食店は閉鎖する。ただし配達サービスや持ち帰り等により,個人が自宅で飲食するための料理の販売は例外。
(7)理髪業,美容サロン,マッサージ業,タトゥー業など,身体のケアに関わるサービス業は,近距離での身体の接触を避けられない職種であり,本ガイドラインに合致しないため,すべて閉鎖する。ただし,医療上必要な治療は引き続き認められる。
(8)人々との接触があり得るすべての現場については,公衆衛生に関する規則を守り,従業員や訪問客に対する効果的な保護措置を実施することが重要である。
(9)上記の措置の適用期間は最短2週間とする。

===引用終わり===

ここで合意された「ガイドライン」は、それだけでは法的には強制力を持たず、このガイドラインに基づいて各州が何らかの形で正式な「規制」(Verordnung)として発令して初めて効力を持ちます。私が住むヘッセン州の場合、これはあとで州政府のサイトで調べたのですが、ガイドラインが合意公表された22日(日)の21時15分に公示されていました。

https://www.hessen.de/sites/default/files/media/staatskanzlei/verordnung_zur_beschraenkung_sozialer_kontakteend_22032020_2115_uhr.pdf

ヘッセン州の場合、それ以前との大きな違いは以下の点でしょうか。
◆外出は、特定目的に沿ったものだけが認められるようになった。(それ以前は制限なし)
もっとも通勤、通院、買い物など不可欠なもの、更に単独でのスポーツなども許可されているので、個人的には特に厳しい規制ではないと感じています。普段飲み歩いてた人、ゲーセンに通っていた人には辛い規制のようですが、その前に飲み屋もゲーセンも閉鎖されています。あと街中などで何するでもなくウロウロするのは禁止対象ですが、「散歩だ」と言い張ればお咎めなしか?
◆自宅外で一緒に行動してよいのは、最大2名または同居家族に限られた。(その前は4名までOK)
◆グループでのパーティーの類が、私的な場でも禁止対象となった。


この規制が有効になって、今日で2日が経ちました。

私の職場は前週から「基本100%自宅仕事」になっているので仕事に関するところは何も変わりません。

息子は「職業実習生」(Ausbildende)でして、基本パターンは週に3日か4日は実習先企業の研修センターへ行き、あとの2日か1日は職業学校へ通う生活でしたが、後者は少し前から閉鎖になっているので今のところは週5日全部会社へ通っています。これまで電車+バス通勤でしたが、バスの本数が減ってかえって混むようになり、ちょうど私がずっと在宅になったので、朝は私が車で送り、帰りはバスに乗らずに歩いて帰るようにしました。これは規制とは直接関係ありませんが、「リスク最小化」を意識したからです。

日常食品は、これまでは妻がほぼ毎日少しづつ買い物していましたが、買い物頻度も減らせるものは減らそうということで、1回に2~3日分の買い物するようにしようとしています。よって「スーパーの棚チェック」は今後は実際に買い物が必要な時だけとなります。


こんな感じで、この2週間ほどの間に「コロナ脅威」はものすごく身に迫った問題となり、大手マスコミのニュースでもSNSの個人記事でもやたらコロナ関係の比率がやたら増えた半面、日常生活には今のところ大きな不便はなく、むしろ若干健康的な生活を送るようになった感すらあります。

もっとも、これがいつまで続くのか、その結果経済はどうなるのか、国や自治体の財政はどうなるのか、心配事は山積みです。私なんか、いちばん気楽なサラリーマンなのでまだいいですが、自営業の方々、サービス業の方々、フリーランスの方々には大変な打撃です。メルケル首相の演説の中でも、「これらの救済と雇用の維持に対して、国は可能な限りの対処をします」と力強く言っていますが、具体的中身の議論はこれからです。ただ、いわゆる新自由主義とは一線を画して「大きな政府」を良しとしてきたドイツでは、そんなにひどいことにはならないだろうと期待するところです。

なんか、いつになく真面目なことばかりグダグダ書いてしまいました。