お腹が痛くなりやすくて下利を起こしやすいのはなぜ? | 国際中医師アカデミー とうぎ【中医学日記】
 ある中学生、よく腹痛を訴えます。
例えばバナナと牛乳、食後、給食の後に多く
急に腹痛と下痢、風邪のような症状を訴えます。 

焦三仙、補精源、柴胡疏肝散、銀翹散、正露丸などを使って
症状は緩和しますが、繰り返すので悩んでいます。

ある日、腹痛が生じたとき通竅を進められ
2粒を噛み砕いて飲んでみました。

その後腹痛は落ち着き腹痛や下痢を起こす回数が減少しました。
 新しい中西医結合理論から考えると、
胃腸の粘膜に常に感作陽性があり、
食事の内容によってアレルギー反応が発生するのです。

 脾腎虚損の状態では痰湿が生じやすく、冷たいものや寒性の食物で
胃の和降作用と脾の運化作用を弱まらせ、
水穀精微が直接大腸に入ると考えられています。

 臨床では、下利を起こしやすい患者に
今までの弁証方法では治療効果が
それ程得られない場合、
抗アレルギーの方法を試す価値があると考えます。