キングオブコント2020の決勝戦をリアルタイムで観たので、
玄人の私の目から見たネタの点数と感想を述べていく。
・滝音 90点
「ラーメン屋」
トップバッターとしてかなり善戦した印象。
実は大食い選手権というネタバレ部分は少し予想できたが、
そのあとの掛け合いが上手かった。
癖のあるツッコミフレーズは持ち味なのだろうが、
そのせいでややテンポが悪くなったのは残念。
・GAG 79点
「河川敷」
展開が最後までこじんまりしており、盛り上がりに欠けた。
構成が平坦でスケールの小さいコント。
彼らもっとできるはずなので精進してほしい。
・ロングコートダディ 90点
「倉庫作業」
私は彼らに多大な期待を寄せていた。
しかし、今回彼らは大会会場を彼らの色に染められなかった。
ネタ自体は独創性があり、良いコントであったと思う。
来年はよりテレビ映えするネタを仕上げてもらいたい。
・空気階段 91点
「霊媒師」
ラジオの音を拾ってしまうという発想は上手い。
もぐら君のキャラも立っているので、最後まで楽しく見れた。
・ジャルジャル 96点
「野次ワクチン」
ジャルジャルらしい繰り返しネタ。
後半にかけて笑いが増幅する構成は見事。
彼らは演技力抜群なので、自然と引き込まれる。
優勝するにふさわしいネタであった。
・ザ・ギース 86点
「ハープ」
ハープの技術は素晴らしかった。
しかし、途中の展開がややベタで、残念。
ギースらしく、よりシュールに仕上げてほしかった。
・うるとらブーズ 89点
「陶芸家」
あるあるも取り混ぜた良いコントであった。
笑いどころを随所にちりばめた良い構成だと感じたが、
ややスケールが小さくまとまってしまったか。
・ニッポンの社長 98点
「ケンタウルス」
私がこのネタを観るのは2回目だが、
やはり素晴らしいネタだと感じた。
発想とセンスが素晴らしい。
笑いにつながる構成も見事。
初めて見たときはキングオブコントの準決勝の舞台であったが、
決勝の明るいセットだと面白さがやや減ってしまった印象。
・ニューヨーク 99点
「結婚式の余興」
最初の鼻でリコーダーを吹く下りは「大丈夫か?」と心配したが、
後半にかけて盛り上がり安心した。
ドリルで顔を刺すくだりはニューヨークらしいクレイジーさが垣間見れて良かった。舞台も広く使い、テレビ映えするネタであった。
・ジャングルポケット 82点
「個人情報」
彼ららしいコントだが、光るものはなかった。
彼らのコントは薄っぺらくチープだ。
このような平凡なコントをわざわざ決勝の舞台では見たくない。
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【最終決戦】
・空気階段 90点
「定時制高校」
大きな展開はなかったが、最後までほっこりする楽しいコントだった。
私は好きだ。
・ニューヨーク 87点
「ヤクザ」
嶋佐君の演技は様になっていた。
ただ、「帽子を取りたくない」という笑いどころ自体が弱いと感じた。
・ジャルジャル 85点
「タンバリン」
一本目とは違うタイプのネタを用意したかったのだろう。
ドタバタ感で笑いを取る狙いなのだろうが、あまりハマらず。
今年はコロナの影響で客少なく、盛り上がりに欠けた印象。
ジャルジャルの優勝は実力的にも妥当であったと思う。
ただ、審査員のうち三村君は適切な審査ができていないと感じたので、私のような玄人目線で審査できる人物に変えてほしい。